どうして英語が苦手?克服のための勉強法とモチベーションを保つコツ

どうして英語が苦手?克服のための勉強法とモチベーションを保つコツ

 英語に苦手意識を持っている人は多いですが、社会人になって英語の必要性に迫られたり、感じたりすることもあるのではないでしょうか。「自分は英語ができるようになるのか」と不安に感じるかもしれませんが、苦手な原因を把握して対策することで、英語を習得することは可能です。

 この記事では、英語が苦手と感じる理由や学習のポイント、モチベーションを保つためのポイントをご紹介します。苦手な英語を克服したいと考えている人は、参考にしてください。
目次
■日本人はみんな英語が苦手?
■英語が苦手な5つの理由
・英語を理解していない
・受験英語レベルを基準にしている
・完璧を目指している
・頭の中で翻訳している
・英語を使う機会がない
■英語が苦手な人ための学習のポイント
・単語を覚える
・文法はまず基礎だけ
・フレーズを覚える
・英語を使う機会を増やす
■英語に苦手意識がある人がモチベーションを保つには
・スモールゴールを用意する
・ご褒美を設定する
・生活に勉強を組み込む
・隙間時間を活用する
■英語の苦手は克服できる!

日本人はみんな英語が苦手?

 義務教育を含め長期間英語を学んでいるにもかかわらず、日本では英語に苦手意識を持っている人が多いです。スイスの教育機関EF Education Firstが行っている、英語を母語としない国の英語力を計る「EF 標準英語テスト」では、日本は参加した113の国と地域の中で87位でした。能力レベルは5段階のグループ分けの中、4番目の「低い」レベルです(※)。教育水準は高いはずなのに、英語力が低いのはなぜなのでしょうか。

 英語と日本語では言語の構造がまったく異なるため、大人の日本語話者が自然に英語を理解するのは簡単ではないでしょう。そもそも、日常的に英語を使う機会があまりないため、苦手でも特に問題ないという点も、苦手意識を克服できない理由のひとつかもしれません。

※参考:EF Education First「世界最大の英語能力指数 ランキング」より

英語が苦手な5つの理由

 英語が苦手な理由は人によってさまざまですが、原因を特定すれば克服する方法も見つかるはずです。ここでは、英語が苦手に感じる理由をご紹介します。

英語を理解していない

 英語の基本が理解できていないために、英語に苦手意識を持っている人は多いです。日本語は1字1音ですが、英語はある程度の規則性はあるものの日本語とはまったく異なっています。英語の複雑な発音や、それが複数のアルファベットを組み合わせて生み出されることは理解しづらいかもしれません。

 同様に、文法や語順も日本語とは違うため、「自然に読めない・話せない」ことで苦手意識を持つ人は多いようです。

受験英語レベルを基準にしている

 英語教育で、コミュニケーションの方法がカリキュラムに組み込まれたのは、比較的最近のことです。

 学生時代に英語を勉強していたときは、受験のため、定期試験のためという意識があった人は多いでしょう。「テストで赤点ギリギリだった」、「受験のときに英語で失敗した」など、受験英語を基準に考えて、英語に苦手意識を持っている人もいるでしょう。

完璧を目指している

 日本人は完璧主義だとされることが多いようです。実際はある程度英語を理解しているのに、失敗を恐れるあまり、話したり書いたりできない人もいるでしょう。

 例えば、英語のテストでは、冠詞が「an」のところを「a」と書いてしまうと減点となりました。しかし、テスト以外の会話や文で、冠詞を間違った程度では大きな問題にはなりません。コミュニケーションツールとしての英語なら、完璧でなくても使えます。

頭の中で翻訳している

 英語を話したり書いたりするとき、頭の中で日本語の文を作ってから翻訳する作業をしている人は多いです。

 日本語と英語は語順がまったく違うため、頭の中で分解して考えると時間がかかります。「英文を理解するのに時間がかかる=苦手」と思っている人もいるのではないでしょうか。

英語を使う機会がない

 日本で暮らしている場合、特に英語を使わなくても支障がない、というケースが大半です。

 観光業が主要産業の国などは、英語圏の観光客に対応するために英語力が必須ですし、移民の多い国などは、共通言語として英語でコミュニケーションを取ることが多いです。日本では英語にふれる機会が少ないために、「英語が苦手」という意識を克服できない人もいるかもしれません。

英語が苦手な人ための学習のポイント

英語が苦手な人ための学習のポイント

 英語が苦手でも、学習を続けることで克服することは可能です。英語に苦手意識を持っている人が学習を始める際のポイントをご紹介します。

単語を覚える

 まずは語彙力を増やしましょう。単語がわかると、文法の知識があまりないうちでも、なんとなく文章の意味がわかるようになります。

 ポイントは、一気に覚えるのではなく、少しずつ繰り返し同じ単語に接することです。「1日で単語を◯個覚える」ではなく、「1週間で単語を◯個覚える」のように目標設定してみてください。数日間かけて何度も同じ単語にふれることで、知識として定着しやすくなります。

文法はまず基礎だけ

 英語の文法は特苦手意識を持つ人が多いですが、始めから複雑な文法を覚える必要はありません。まずは基本5文型だけ覚えてください。

 英語の文章はすべて基本5文型のどれかにあてはまるとされていて、理解できれば大抵の文章は読めるようになります。
<基本5文型>
第1文型「SV」
第2文型「SVC」
第3文型「SVO」
第4文型「SVOO」
第5文型「SVOC」
 基本5文型がわかることで、英作文もできるようになり、苦手意識も克服しやすくなるでしょう。

 ●関連記事:英会話を学ぶのに文法の勉強は必要?覚えておきたい基本文法を解説

フレーズを覚える

 英語のフレーズを覚えることで、「言いたいことが英語で出てこない」という問題を解消できます。とはいえ、英語のフレーズは無数にあり、すべて覚えるのは難しいです。まずは日本語でよく使う表現の英語フレーズを暗記してください。

 どのような場面で使うかも含めて覚えることで、実際の英会話でも使えるようになります。また、単語を入れ替えることで、他に応用できるようにもなるでしょう。

英語を使う機会を増やす

 英語の学習を始めたら、英語を使う機会を増やしましょう。ふれる機会が少ないままだと、英語の知識が付いてきても、苦手意識が払しょくされないことがあります。多少間違ってもいいので、使ってみることが重要です。

 英会話カフェやオンライン英会話などを利用してみると、意外と英語は難しくないと実感できるかもしれません。話すのは苦手という人もいるかもしれませんが、その場合は英語で日記を書いたりSNS発信してみたりすることもおすすめです。

英語に苦手意識がある人がモチベーションを保つには

英語に苦手意識がある人がモチベーションを保つには

 もともと英語に苦手意識があると、英語学習にあまり意欲的に取り組めず、挫折してしまうこともあるかもしれません。ここでは、英語に苦手意識がある人が学習のモチベーションを保つための方法をご紹介します。

スモールゴールを用意する

 何のために英語を学習するか目標を立てることは重要ですが、あまりに大きな目標だと達成までに時間がかかり、モチベーションが低下してしまうことがあります。まずは簡単に達成できる小さな目標を複数設定し、小さな達成感をたくさん得られるようにしましょう。

 「毎日1時間勉強する」ではなく、「毎日参考書を開く」程度のスモールゴールをたくさん用意することがおすすめです。

ご褒美を設定する

 スモールゴールと組み合わせ、達成できたら自分にご褒美をあげることも、モチベーションを保つためには重要です。

 「ここまで覚えたら〇〇していい」など、目標をクリアしたときに自分に与えるご褒美を用意しましょう。自分のモチベーションが上がりやすいものなら、「クリアしたらお菓子を食べる」でも、「10分ゲームをする」でも、どのようなものでもかまいません。

生活に勉強を組み込む

 「毎日この時間に英語を勉強する」などと生活のスケジュールに英語学習を組み込むことで、習慣化しやすくなります。しかし、英語に苦手意識のある人は、それが難しいこともあるでしょう。

 通勤時に音楽を聞いているなら洋楽を選び歌詞を見ながらにする、わからない単語はその場で調べるなど、日常的に英語にふれる機会を作ってみてください。また、最近ではトレーニングや料理といった、さまざまなジャンルの動画を利用している人が多いですが、英語の動画を選んで見ることなども効果的です。

隙間時間を活用する

 無理に英語を学習する時間を作るのではなく、ちょっとした隙間を利用して英語を学習する機会を増やしましょう。

 暇つぶし感覚でアプリを利用して単語を覚える、すぐに手に取れる場所に参考書を置いておくなどすると、ちょっとした時間に開くこともでき、結果的に英語の勉強を習慣化しやすくなります。英語の苦手意識が薄れ、「もっと英語を学びたい」、「英会話ができるようになりたい」と、モチベーションを高められる可能性もあります。

 ●関連記事:
  英語学習はモチベーションの維持がポイント!続けるためのコツとは?

英語の苦手は克服できる!

 日本語と英語は言語構造が大きく異なるため、「理解できない」と苦手意識を持つ人は多いようです。

 しかし、少し考えを変えれば、英語はそう怖いものではありません。まずは日常的に英語にふれる機会を増やすことで、苦手意識を克服しましょう。もっと英語を学んでみたいと思えたら、英会話スクールなどを利用してみるのもおすすめです。

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