2017年08月09日 17時15分

米倉涼子、全編英語ミュージカルを日本凱旋公演

5年ぶりに『CHICAGOシカゴ』ロキシーを演じている米倉涼子/PH:白石文丈 [拡大する]

5年ぶりに『CHICAGOシカゴ』ロキシーを演じている米倉涼子/PH:白石文丈

 東京・東急シアターオーブにて2日から8月13日まで開催している「ブロードウェイミュージカル『CHICAGOシカゴ』20周年記念ジャパンツアー」。この初日に、公開ゲネプロとキャストの囲み取材が行われた。

 『CHICAGOシカゴ』は、昨年11月にブロードウェイでの上演が20周年を迎え、アメリカのミュージカルとしては歴代1位のロングランを誇る作品(ロングラン公演としては『オペラ座の怪人』、『キャッツ』に次ぐ3位)。北米はもとより、ロンドン、南米、そして日本を含め世界展開をしている大人気の舞台だ。本作で12年に本場ブロードウェイの公演に主役ロキシー役としてデビューしたのが米倉涼子(42)。1920年代のシカゴを舞台に、立身出世欲をむき出しに、人気スターになることを夢見るロキシーを、全身全霊で歌い踊り、演じきった。去る7月、ブロードウェイにて米倉出演で行われた再演に続き、このほどの東京公演で同役に挑戦した。

 「(5年ぶりのロキシー役は)やっぱり楽しいですね」と、米倉はゲネプロ後に語る。「実は来日キャストの皆さんとは、今日が初顔合わせ。前回とは演じ方も雰囲気も違うのでドキドキしながらも楽しみました」。

 本公演は、ブロードウェイ公演と同じく全編英語(日本語字幕付き)で上演。共演のヴェルマ役のアムラ=フェイ・ライト、悪徳敏腕弁護士ビリー・フリン役のブレント・バレット、エイモス・ハート役のロン・オーバック、ママ・モートン役のロズ・ライアンらとともに、米倉もセリフ量の多いロキシー役を堂々とした演技で魅せた。

 近年、日本人俳優の海外進出が多く報道されているが、海外の舞台公演で主演をはる、というのはまれ。映画と違い、舞台は生身の演技を披露しなければならないうえ、ブロードウェイとなると全編英語は当然のこと。2015年に渡辺謙(57)が名作ミュージカル『王様と私』に主演したことは大きなニュースだったが、米倉はそれ以前に本場の目の肥えたミュージカルファンを魅了していたことになる。なにせあちらのファンは辛辣。本公演前のプレビューの評価が低いだけで、本公演がお蔵入りなんてこともざら。そこで幾度も同じ役を演じる機会を得ることがどれだけ難しいことか、共演者が一番よく理解している。ヴェルマ役のアムラは、「彼女の英語は素晴らしく、ここまで来るのにどれだけ努力が必要だったか。本当に大好きなロキシーです!」と米倉を絶賛した。

 また、1日は米倉の42歳の誕生日。ケーキと花束がサプライズで用意され共演者たちが米倉にバースディソングを歌うと、感激の表情に。どんな1年にしたいかという取材陣からの質問には「とりあえず、これ(シカゴ)を終わらせます。(終わった後は)飲みます!」と明るく答えた。

(文/よしひろまさみち)

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