Q.英語の文法が苦手です。わかりやすい文法テキストを教えてください
学校で基本的な英文法は習っていると思いますので、今回はちょっと変わった手法で学習をしてはいかがでしょうか。それは、英語のテキストで英文法を学習する手法です。おすすめするのは、ケンブリッジ大学出版局(Cambridge University Press)発行の『Grammar In Use』。英語ネイティブスピーカーが無意識に使い分けている英文法を理解することができます。
左ページは文法のポイントを例文とともに解説し、右ページで練習問題を解くので、学んだ英文法がしっかり身につきます。
「英語で英文法を学習するのは上級者になってから」と考えている方もなかにはいるかもしれませんが、本書はレベル別に分かれているので、中学生などの初心者も学習を進められます。実際、英語圏の語学学校でも留学生を対象に使われているテキストですので、海外留学したつもりで学習を進めるのもいいでしょう。
例えば、「There...」と「It...」の使い方の違い。本書では以下のように説明されています。
We use there... when we talk about something for the first time, to say that it exists:
・There's a new restaurant in King Street.(not 'A new restaurant is in King Street')
It = a particular thing, place, fact, situation etc.
・We went to the new restaurant. It's very good. (it=the restaurant)
これはテキストの一例なので、場面に応じた使い分けが必要になりますが、テキストを一冊終える頃にはそれも理解できるようになります。初級者はTOEICなどのスコアアップも期待できそうです。
ちなみに、同書はイギリス英語版とアメリカ英語版があり、それぞれレベル別に分かれています。
イギリス英語版
Essential Grammar in Use(レベル:Elementary)
English Grammar in Use(レベル:Intermediate)
Advanced Grammar in Use(レベル:Advanced)
アメリカ英語版
Basic Grammar in Use(レベル:Elementary)
Grammar in Use Intermediate(レベル:Intermediate)
テキストでの学習をひとりで進めるのが不安であれば、英会話スクールにこのテキストを使用しているかどうかを問い合わせてみましょう。
練習問題の解答付き、解答なし、CD-ROM付き、CD-ROMなしなどに分かれているので、必要に応じて選ぶようにしてください。また、iPhoneやandroidのアプリやオンライン版もあります。日本語で解説している『マーフィーのケンブリッジ英文法』もあります。
>独学でスピーキング力を上達させる方法はありますか?
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。