2018年01月26日 08時40分
ジャスティン・ビーバーにブルーノ・マーズ、『好きな洋楽男性ランキング』
総合1位となったジャスティン・ビーバー
もっとも権威ある音楽賞として知られる『第60回グラミー賞』が、間もなく開催。一気に洋楽アーティストへの注目度が高まる中、オリコンが運営するサイト『English Style』では「好きな洋楽男性アーティスト」について、1,000人にアンケートを実施。総合1位に輝いたのは、昨年CMでお茶の間にも進出したカナダ・オンタリオ出身のジャスティン・ビーバーだった。
◆1位はJ・ビーバー、音楽はもちろんピコ太郎やCM効果で好感度アップ
1位のジャスティン・ビーバーは、12歳の時から始めたYouTubeへの投稿動画をきっかけにレーベルと契約。2009年のメジャーデビュー後、「ベイビー feat.リュダクリス」がヒットして一躍ポップスターに。2015年にリリースした『パーパス』でも「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」「ソーリー」のMV再生回数がそれぞれ18億超え、28億超え(1月25日現在)と変わらず支持され続けている。
アンケートには、その歌唱やダンススキル、ソングライティングセンスを評価する声が多く、中には「世間を騒がせているが、実力、ルックスともに高い」(愛知県/20代/女性)「Mステに出ていた時、思った以上に好青年だったから」(福島県/40代/女性)と、ゴシップとのギャップに好感を持った人も。そして最もキーになる声が、「ピコ太郎さん関連で知ったから」(東京都/30代/男性)。ジャスティンが「PPAP」の動画を気に入っているとツイートしたことでバズったピコ太郎とは、そのブーム真っ只中に“ガクワッテル?”とソフトバンクのCMで共演。タイミングを逃さないお茶の間への進出が彼の知名度を上げ、全体的に票を伸ばしたのだろう。
そんなジャスティン、今回の『第60回グラミー賞』では、ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat.ジャスティン・ビーバー「デスパシーノ」が、主要部門である『年間最優秀レコード』と『年間最優秀楽曲』、そして『最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)』の全3部門にノミネートされている。ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーによる同曲のパフォーマンスが決定しているだけに、サプライズで登場も期待したい。
◆「第二のマイケル」ブルーノ・マーズが2位、グラミー賞に多数ノミネート
続く2位は、グルーヴ感あふれるサウンドで心を踊らせるだけでなく、美メロマスターでもあるブルーノ・マーズ。「魅力的な曲をたくさん作っていて、エンタテイナーだと思う」(京都府/20代/女性)「第二のマイケル・ジャクソンと言われるほどのダンスと歌声が好き」(京都府/30代男性)など、全世代から楽曲を高く支持されているところが興味深い。“キング・オブ・ポップ”のマイケル・ジャクソンを想起させるという声も多いため、レジェンドアーティストになる日もそう遠くないだろう。
数々のアワードで受賞している彼は、これまでのグラミーで5度受賞。今回はアルバム『24k・マジック』や収録曲で『年間最優秀レコード』、『年間最優秀アルバム』、『年間最優秀楽曲』の主要3部門を含めた7部門にノミネートされており、女性ラッパーのカーディ・Bとのコラボレートパフォーマンスも披露する。
◆東方神起はアジア圏で唯一ランクイン、オースティンはブルゾン効果抜群
そして、今を象徴するランクインとなったのは、5位の東方神起、8位のオースティン・マホーン、9位のエド・シーラン。東方神起は昨年秋に再始動。「パフォーマンスに迫力があるから」(北海道/20代/女性)という声からもわかるように、激しく踊ってもブレない歌に惹かれる人が多いようだ。ツアーなど日本での活動も多い彼ら、アジア圏で唯一のランクインも頷ける。
“2017年の時の人”になったオースティン・マホーンは、「ブルゾンちえみとのコラボが面白かったから。テレビでサービス精神旺盛な姿を見ていい人だと思った」(静岡県/10代/女性)と、圧倒的ブルゾン効果で票を獲得。『第68回NHK紅白歌合戦』然り、何度も来日してテレビで「ダーティ・ワーク」を披露するなど、世間の盛り上がりに答えてくれたところも高評価につながったに違いない。
◆若者もビートルズやマイケル支持、学校の授業の影響も
エド・シーランはアルバム『÷(ディバイド)』が大ヒットし、2017年上半期の洋楽ニュースの話題の中心人物に。アンケートでは、「いい声とビジュアルの感じが欧米の秦基博」(東京都/20代/女性)と、歌声を魅力に挙げる回答が多く見られた。今回のグラミーでは、『最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)』と『最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム』の2部門にノミネートされている。
また、総合3位のザ・ビートルズは30代で1位、総合4位のマイケル・ジャクソンは10代で3位と、現在活動していないレジェンドアーティストが入っているのも気になるところ。ザ・ビートルズに関しては、若い世代から「学校の授業をきっかけに好きになった」というコメントも。ストリーミングや動画などで、過去の名曲に簡単に出会える現代。今後は、若い世代からレジェンドアーティストの名前が挙がることも多くなるかもしれない。
(文:洲崎美佳子)
【調査概要】
調査時期:2018年1月15日(月)〜1月18日(木)
調査対象:合計400名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査