例文掲載!ビジネス英語の基本「あいさつ」に強くなる
社内で会う目上の人への挨拶から、社外の人との挨拶の代表的な例文をチェック。相手にマイナスの印象を与えかねない“やってしまいがちなNG”行為も併せて覚えることで、初対面の相手と交わす英語での挨拶に強くなりましょう。
英語で雑談!社内で上司とコミュニケーションをとる
Ken: Hello, Richard. How was your weekend? | 健:こんにちはリチャード。週末はどうお過ごしでしたか? |
Richard: It was relaxing. I spent the weekend in Hakone with my family. | リチャード:くつろげたよ。週末は、家族と箱根で過ごしてきたんだ。 |
Ken: That’s great. | 健:よい週末でしたね。 |
Richard: Yes. How about you, Ken? | リチャード:あぁ。ケン、君はどうだった? |
Ken: I went skiing. | 健:スキーに行ってきました。 |
Richard: Good. Well, see you in the meeting then. | リチャード:いいね。それでは、会議で会おう。 |
Ken: See you later, Richard. | 健:では、リチャード。のちほど。 |
≪やってしまいがちなNG≫
外国人の上司に対して、日本人は相手の名字にMr.をつけて呼ぶことがありますが、その必要はありません。基本的には、英語圏では上司と部下の関係であってもファーストネームで呼び合います。 Mr.ではよそよそしく、他人行儀に感じられてしまうようです。どうしても呼び捨てに抵抗がある場合は、“Richard-san”などと“san”をつけて呼んでもいいでしょう。
第一印象を決める! 社外の人との英語の挨拶
Ken: Excuse me. Are you Mr. Brown? | 健:すみません、ブラウンさんでいらっしゃいますか? |
Mr. Brown: Yes. | ブラウン氏:そうです。 |
Ken: My name is Ken Nakata of XXX Corporation XXX. Please call me Ken. It’s a pleasure to meet you, Mr. Brown. | 健:私はXXX社の中田健です。ケンと呼んでください。ブラウンさん、お会いできて光栄です。 |
Mr. Brown: Nice meeting you too, Ken. | ブラウン氏:こちらこそ。 |
ken: Here’s my business card. It’s my honor to be in charge of this project. | 健:私の名刺です。今回のプロジェクトを担当します。 |
Mr. Brown: Thanks. Here’s my card. | ブラウン氏:ありがとう。私の名刺です。 |
Ken: I’d love to work with you and help you enter that market. | 健:仕事がご一緒できて光栄です。市場参入のお役に立ちたいと思います。 |
≪やってしまいがちなNG≫
初対面の場合は、“meet”、2回目以降は“see”を使います。“Nice to meet you.”には「はじめまして」の意味合いが含まれているので、何回も会っているのに、“meet”を使うと、相手に「自分のことを覚えていないのか」と思われてしまいます。2回目以降には“meet”を使わず、“Nice to see you again.”と言いましょう。
また、日本式のように名刺交換から始めるのはNGです。欧米の場合は、名刺交換よりも先に挨拶をしながら握手を交わす習慣があるので、まずは握手から!と覚えておきましょう。(日本の文化を熟知している相手だと、握手の前に名刺交換を申し出てくれることもあります)
その1 | 社内、社外関わらず会話をする際には、相手の名前を入れて挨拶をすれば親近感を持たれます。 |
その2 | 男性の上司には“Sir” 、女性の上司には“Ma’am”を使うことがあります。“mum”(お母さん・ママ)と聞き間違えられないように、「マーム」と長めに発音を。 |
その3 | “How are you?(元気)”と聞かれて、“So-so.(まぁまぁかな)”と答えることはありませんか? |
その4 | 軽い挨拶を交わした後に、仕事の話を切り出したい。そんな時は“Let’s get down to business.(では仕事の話をいたしましょう)”と、スマートに切り替えましょう。 |
【文・取材/寺本亜紀】ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。小学校英語指導者資格取得。アメリカ、カナダ、オーストラリアで親子留学を経験。