2015年06月26日 08時20分
「妄想スピーキング」が“英会話”上達のカギ? サッカー宇佐美選手の手法を応用
英字ニュースを声に出して読むのも効果的! 「妄想スピーキング」で上達を図ろう
サッカー日本代表で活躍する宇佐美貴史選手のドリブル練習方法「妄想ドリブル」“妄ドリ”が話題になっている。“妄ドリ”とは、宇佐美選手が小学生時代、サッカー練習後にひとりで相手ディフェンダーの動きをイメージしながらドリブル練習した方法。そういった努力の甲斐もあって、現在は日本屈指のドリブラーとして誰もが認める存在となった。
この“妄ドリ”は、実はほかの分野においても応用できる。たとえば、英語ネイティブスピーカーが周りにいないので英語を話す機会がないと諦めている人にもしかり。妄想の相手と会話をすることで、スピーキングの練習を行うことも十分可能だ。今回は、英字ニュースを利用した妄想スピーキングを紹介する。
1.【音読】:ニュース記事(daily news等)をピックアップして、声に出して読む
2.【ボキャブラリー】:英単語の意味をチェックし発音する
3.【Q&A】:記事に関する質問を作成し、それに答える
4.【サマリー】:記事に書かれている英単語をなるべく使用せず、自分の言葉でまとめる
5.【シャドーイング】:ニュースの映像や音声があれば、音声に続いて復唱する
この5ステップをすべてひとりで行う。記事を音読し、質問に対する答えやサマリーを声に出すことが大切だ。レベル別のおすすめ英語ニュースサイトも紹介しよう。
■初心者向けニュースサイト
1
The Japan Times ST(http://st.japantimes.co.jp/news/)
英字新聞ジャパンタイムズによる英語学習者のためのサイト。下線の英単語にカーソルを合わせると、日本語の意味が表示される。英文記事を読んで理解できない箇所は日本語訳で確認できる。まずは音読から始めよう。
2
VOA Learning English (http://learningenglish.voanews.com/)
VOA(Voice of America)は、アメリカの政府系メディア。このVOA Learning Englishは、通常の3分の2の速さのプログラムもあり英語学習者向きだ。Words in This Storyでは、英単語をクリックすると英語で単語の意味が表示され、発音も確認できる。
■中級者向けニュースサイト
BBC Learning English(http://www.bbc.co.uk/learningenglish/)
イギリスの公共放送局であるBBC(British Broadcasting Corporation)の英語学習者のためのサイト。記事に関する単語説明、空欄埋め、Q&A、サマリーなどさまざまなコンテンツがありスピーキング練習に生かせる。
妄想スピーキングで練習をしたら、次は英会話スクールなどでネイティブスピーカー相手に実践することも大切だ。妄想も有効だが、さすがに実践に勝るものはない。自分の不得意な分野を確認したら、また妄想スピーキングで練習。スポーツ同様、英会話も練習を積み重ねることにより、初めて自分のものになっていくはずだ。
(文/寺本亜紀)
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