2012年04月11日 17時12分
「文系入試で数学受験」「理系で物理得意」は高収入〜京大・同志社大研究グループ
“理科離れ”“数学離れ”が問題視され数学的思考の教育が見直される中、文系出身者で大学入試時に数学を受験した人が、しなかった人より大企業への就職率や役職率が高いことが京都大学・同志社大学などの研究グループの調査でわかった。平均所得も数学受験経験者が532.2万円なのに対し、未受験者が443.1万円と、89.1万円の差があったという。
また、理系出身者の中でも物理を得意としている人は化学や生物を得意とする人より大企業への就職や役職率が高く、所得も660.9万円と生物(576.6万円)、科学(589.9万円)と比べて高い年収を得ていた。
同調査は2011年2月、日本の大学卒業者全1万3059人(理系4083人・平均年齢44.4歳、文系8976人・同42.5歳)の回答を元に構成している。