2012年03月27日 19時53分
就活生が選ぶ人気企業、文系はJTBが5連覇・理系は明治が初戴冠〜マイナビ調査
学生向け就職情報サイトを運営するマイナビ社は27日、2013年に卒業予定の大学3年生および大学院1年生を対象とした就職企業人気ランキングを発表。文系総合では5年連続でJTBグループ、理系総合では明治グループが昨年5位から躍進し、初の1位を獲得した。
5年連続で文系1位となったJTBグループには、「やりたい仕事ができそう」(27.1%)という意見がもっとも多く、続いて「業界上位である」(16.2%)、「国際的な仕事ができる」(10.3%)という声が寄せられた。また、同社は毎年大規模なセミナーを行なっており、参加した学生からは「少人数で懇談会があり、より個人的な質問を社員にする機会があった」など、学生とのコミュニケーションを重視する姿勢も評価された。
また、文系2位はANA、3位にはオリエンタルランドがランクイン。4位には7年ぶりにトップ10にランクインした電通が、5位はメガバンクで唯一のトップ10入りを果たした三菱東京UFJ銀行だった。
一方、調査開始以来初の1位に輝いた明治グループは昨年4月に食品事業を展開する「明治」と、薬品事業を行う「Meiji Seika ファルマ」に再編。企業としての目的がより明確になったこともあり、学生からは各分野での高い研究開発力が支持され「やりたい仕事ができそう」(18.6%)、「商品企画力がある」(15.0%)という意見が集まった。なお、理系2位以降は東芝、カゴメ、ソニー、資生堂が順にランクインしている。
大学生の就職活動は、昨年の大震災やタイ洪水の影響による企業側を取り巻く変化に加え、学生側も経団連倫理憲章の影響により例年10月だった就職活動解禁時期が12月に変更されるなど変化が出ている。また、急速に進む国際化の波により採用環境が厳しさを増していることもあり、学生の就職意識について同社は「年々学生の安定志向が弱まり、やりがいを求める傾向にある」と分析している。
同調査は2011年12月〜2012年2月、インターネット、情報誌アンケート、就職イベント会場でのアンケート調査により実施。1万6451件人から回答を得て集計している。