大学受験では必ずと言って良いほど「調査書」の提出が義務付けられています。調査書とは簡単に言うと在校生または卒業生の学習態度や学校生活について記述した文章のことで、大学入試における参考資料のひとつです。内申書とも呼ばれます。
調査書は1校に1通必要であり、3校受ける場合は3通必要です。生徒数が多い学校の場合は1,000通2,000通作ることもあり、発行までに時間が掛かる可能性があります。調査書が無かったために受験手続きできなかった、ということを避けるために予備として受験校プラス3通程度もらっておくと良いでしょう。
学校の事務課で申請をすることができますが、担任の先生に頼んでも問題ありません。調査書は基本的に無料で発行されますが、学校によっては1通500円〜1,000円ほど請求されることも。就学状況によって金額が変わることもあるので、事前にいくら掛かるのか聞いておきましょう。
調査書はなぜ必要なの?
大学が調査書を求める理由はいくつかありますが、最も大きな理由として「単位確認」と「欠席確認」があります。共に規定数に満たしていない場合は高校を卒業できません。大学受験要項に書いてある通り、大学卒業または卒業見込みでなければ受験資格が得られません。大学側はそれを確認するために調査書の提出を義務付けているのです。実際に調査書ではなく、卒業証明書や成績証明書等で代替可能な大学もあります。
調査書の内容で合否が決まるの?
大学入学試験では、調査書に記述されている内容を点数化して、評価点に加えることがあります。これを「内申点」と言います。一般入試において試験の点数がボーダーラインである場合は内申点によって合否が分かれると言われますが、その場合は募集要項に「調査書の内容をもとに合否判定する」等の記述をしなければなりません。特に書かれていなければ気にする必要はないでしょう。
ただし、推薦入試の場合は内申点が合否を左右する可能性があります。推薦狙いの方ならば模範的な学校生活を送ることはもちろん、英検等の資格取得等も目指しましょう。