予備校の特待生制度とは?

 特待生とは特別待遇生徒の略で、成績が優秀な学生に対して学費の一部またはすべてが免除される制度のこと。完全に「免除」または「返金」される点において、大学等の奨学金制度とは根本的に異なります。日本における奨学金とは名ばかりで、ほとんどは貸与奨学金いわゆる学生ローンです。いずれはお金を全額返す必要があります。しかし、特待生制度は別。お金を返還されることはあっても支払うことはありません。

 予備校の授業料は安くなく、学校や取得講座によって変動しますが高い場合は100万円以上になることも。一部だけでも数十万円単位で返金されるので、ぜひ利用したい制度です。

 奨学金の取得条件は予備校によって異なりますが、実力テストの成績を基に決めているところが多いようです。たとえば入塾試験や模試において高成績(難関校でA判定を受ける等)を出すことで特待生として認定されます。河合塾や代々木ゼミナールのように自社で制度化しているところもあれば、東進ハイスクールのように自社生徒はもちろん他校の成績でも特待生として迎え入れるところもあるようです。

 授業料(テキスト代・模試代を含む)の全額返金となると求められるレベルが高くなりますが、一部返金であればハードルが低いため気軽にチャレンジできます。

 予備校は実績が命です。よくホームページやチラシに「東大合格者○人」「京大合格者○人」など掲載されているように、予備校は宣伝になるような優秀な生徒を常に欲しがっています。定期的に模試を行っているのもそのためで、実力を試しに来た独学の生徒や、他校の優秀な生徒を特待生としてスカウトすることがあります。

 全額免除のお誘いが来た場合は、とりあえず入学することをお勧めします。タダで好環境な自習室が利用できるためです。予備校の自習室は防音設備等が完備されているため自習がはかどります。授業には出なくてもいいので独学派の方にもぴったり。遠慮無く利用させてもらいましょう。

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