2013年04月25日 13時58分

5割弱の大学生が「保護者に従順」〜女子より男子の割合が増加

ベネッセコーポレーションが発表した『第2回 大学生の学習・生活実態調査』より [拡大する]

ベネッセコーポレーションが発表した『第2回 大学生の学習・生活実態調査』より

 5割弱の大学生が保護者に従順といえることが、ベネッセコーポレーションが23日に行った記者への調査報告および説明会で明らかになった。同調査の対象は大学生で、「保護者のアドバイスや意見に従うことが多い」という回答は「どちらかというと多い」を含めると45.9%という結果に。08年にも実施した同内容の調査と比べると、5.8%増となった。性別にみると、女子は49.5%で同2.8%増。一方、男子は43.2%で、同7.6%も増加しており、より保護者に従うようになった男子大学生の姿が浮き彫りになった。

 同調査によると、「困ったことがあると保護者が助けてくれる」とする大学生も、49.0%と多数。性別では、女子は53.2%で同4.9%増だが、男子は45.8%で同8.3%増となっている。学生生活についても「大学の教員が指導・支援するほうがよい」という回答が30.0%で、同14.7%増となり、「学生の自主性に任せるほうがよい」と考える学生は減少傾向にあることがわかった。

 この結果を踏まえ、同社は学生を「子ども化・生徒化する大学生」と表現。「保護者や教員への依存体質が強まっている」とし、その背景にあるのは「手を差し伸べたい親」とコメント。大学における課題としては「丁寧だが手をかけすぎない教育の達成」を挙げたが、「大学だけでなく、高校までの教育や家庭を含め、広く社会で“子どもの自立”に向けた関わり方を考える時期ではないか」とも言及している。

【調査概要】
調査名:『第2回 大学生の学習・生活実態調査』
調査方法:インターネット調査
調査時期:2012年11月3日〜8日
調査対象:全国の大学1〜4年生 4,911人
データ出展:ベネッセコーポレーション

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