2012年02月24日 11時14分

マアナゴの産卵場所を発見〜東京大学・九州大学

 東京大学大気海洋研究所、九州大学、独立行政法人水産総合研究センターは23日、「マアナゴ」マアナゴの産卵場所を発見したと発表した。だが、これまで産卵場所が不明だった。

 寿司や天ぷらの食材として人気があるマアナゴは日本のみならず韓国や中国でも漁獲されており、東アジア全体での水産重要種となっている。しかしその漁獲量は近年減少しており、日本では1995年から2008年の14年間で13,000トンから6,300トンに半減している。一定の漁獲量を確保するためにもマアナゴの生態や生活史を知る必要があるものの、これまで成熟した親魚が捕獲されたことはなく、産卵場などの詳細は分かっていなかった。

 今回の研究では、アマナゴの孵化後間もない仔魚を採取。もっとも若い稚魚が沖ノ鳥島から約380 km南の海域(北緯17度、東経136 度)で採取されたことから、沖ノ鳥島南方の九州-パラオ海嶺上の海域がマアナゴの産卵場所であると特定した。

 両大学および研究センターは「今回の発見は、東アジア全体でのマアナゴ資源の変動機構を解明する調査研究へとつながり、今後の資源管理のための貴重な科学的根拠となるものと期待される」としている。

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