東大の秋入学、大手企業は61%が評価

 企業の人事部へ情報提供を展開するHRプロ社は30日、『東京大学の「秋入学へ全面移行」に関する緊急企業アンケート調査』の結果を発表した。同大学のこの検討の動きをどう思うかの設問に対して、全体の38%が「「秋入学」は良いことだと思う」と回答。従業員数1001名以上の大手企業に限って見ると、61%が秋入学を評価。「大手企業ほど、日本の大学の国際化への対応が急務であるとの認識が強い」(同社)と分析している。

 良いことだと思う理由としては「現在の新卒採用の制度もそろそろ端境期を迎えており、グローバルの制度に乗っかるには、良い機会だと感じる」、「いわゆる上位校は国際競争力を考えると、留学生の受入れ、もしくは日本からの留学がしやすい秋入学の検討は妥当」など、やはり国際化がひとつのキーワードのよう。

 一方、「これまで通りの「春入学」でいいと思う」が全体の12%、「春入学・秋入学の両方を設けた方がいいと思う」が同26%、「どちらとも言えない」が同24%。その理由として「センター試験、1次、2次試験、就職活動にも影響し、さらに小、中学校にも対応が迫られる。学生が混乱するだけでなく、教育業界全体に問題が発生する」(「春入学」でいいと思う)、「基本的に、世界標準の大学教育・研究体制の整備という観点からすれば、秋入学は悪いものではない。しかしながら、社会全体の教育システムの中で、大学だけが突然秋入学になれるものではないため、十分な移行・準備期間を設ける必要がある。そのために、相当程度の期間、春・秋入学の併用が望ましい」(春入学・秋入学の両方)などが挙がった。

 また、「春入学者と秋入学者に分かれた場合、選考試験を2回に分けて行うと思うか」という設問では、「2回に分けて行うと思う」37%、「1回にまとめて行うと思う」25%、「わからない」38%で、2回に分けて行うが「2回に分けないと学生に対して不公平になる」などの理由で若干上回ったものの、1回にまとめて行うも4社に1社の割合で回答している。その理由として「2回に分けて行うほどのコストがかけられない」、「採用にかけるマンパワーにも限りがある」という現実的な問題も大きいようだ。

【調査概要】
調査期間:2012年1月23日〜25日
調査対象:上場・未上場企業の新卒採用担当者
調査方法:WEBアンケート
有効回答数:195名
従業員規模別回答数:1〜300名:95名(48.7%)、301〜1000名:62名(31.8%)、1001名以上:38名(18.5%)

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