現代の科挙!? 受験大国・韓国では3泊4日の入試を行う学校も

 大学入試の後期日程が佳境に入った。最後まで志望校への望みを捨てず、日々勉学に勤しむ受験生も多いことだろう。受験への意気込みという面では、報道ですっかりおなじみとなった韓国の大学入試「修能」が思い出される。毎年11月に行われる「修能」は、いわば韓国版センター試験。この日は遅刻しそうな受験生を、警官がパトカーで試験会場に送り届けるなんてことも珍しくない。そんな受験大国・韓国には3泊4日の“合宿入試”を行う高校が存在するという。

 韓国の学生が受験に力を注ぐのには、公立・私立を問わずほぼすべての大学入試が、ただ1日のうちに行われる「修能」に統一されているという背景がある。この日に結果を出せなければ、志望校に入れる可能性が断たれてしまうのだ。また大学に入れたとしても、今度は就職試験に向けた勉強を始めなければならない。聯合ニュース(web版)によれば、「修能」直後には語学学校のTOEICやTOFLE対策講座に学生が殺到。「英語能力試験以外にも、情報処理技能士資格の取得や公務員試験などに出る韓国史の能力試験のための勉強に励む」受験生までもが見られる。

 もはや行きすぎとも思える韓国での受験事情だが、そんな状況を象徴するような高校が『“超”格差社会・韓国 〜あの国で今、何が起きているのか〜』(扶桑社新書)で紹介されている。同書の中で著者は「学校や塾での授業は夜10時まで」という規制があるにも関わらず、毎日深夜まで塾で勉強する中高生の実態を描くことで、受験戦争の加熱ぶりを報告している。その例の一つに挙げられているのが韓国科学英才学校の入試だ。この学校、名前もすごいが入学に至るまでの手順が凄まじい。

 まず、この学校に志願するのは全国の中学で理数系トップクラスの生徒のみ。書類選考でふるいにかけられたのち、丸一日かけて数学・理科の筆記試験が行われる。さらにここで合格した者を対象に、今度は3泊4日の“合宿試験”が実施されるという。これは「筆記や実験、面接などを通して、生徒の科学に対する強い意欲や独創性を見る」ためのものだというが……。古代より中国で行われていた官僚登用試験「科挙」を想起させる過酷な内容に、韓国内でもさまざまな意見があるようだ。

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