学校で英語を学んで喋れるようになると思いますか?

【質問】 学校で英語を学んで喋れるようになると思いますか?

小学校2年生の子どもを持つ母親です。現在、小学校では5、6年生の高学年でアクティビティ型の授業が行われているといいますが、これは実際にはどのような授業でしょうか?
中学校に入ってからの英語の授業について行きやすくするためなのか、それとも実践的な英語のコミュニケーション力をつけることを目的としたものでしょうか? 将来、海外でも通用する人間になって欲しいと思い、うちの子を海外留学させたいと思っています。義務教育だけでそうした英語力が身につくでしょうか?

【回答】 義務教育に加えて、生きた英語に触れられる学習環境を

まず、現在の小学校の英語教育についてご説明します。現在、小学校で行われている英語教育は、教科ではない「外国語活動」の授業が週1回行われています。この授業形式は従来の知識注入型とは異なり、参加型学習(アクティビティ型授業)といわれ、ゲーム形式やロールプレイなどを通じて、子どもの興味・自主性・授業参画意識を高めようというものです。
英語教育においては、語学だけではなく、その背景にある文化を理解することが大切だといわれます。みんなの前で自分の意見をはっきり主張できること。そして、ほかの人の個性を尊重し、お互いの違いを認めたうえで受け入れ、話し合いを行うこと。こういった欧米型文化に基づいたコミュニケーションは、従来、かなりの英語教育を受けた日本人でも苦手としていました。
現在日本で行われている外国語活動は、こうした英語文化の基本的な考え方に触れ、英語とはどのようなものか、何のために学ぶのかということを自然に子どもたちに伝えていくという意味では、従来の日本の英語教育よりも大きく前進したものだと思われます。
文部科学省の外国語活動 指導要綱は下記のようになっています。

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外国語を用いて積極的にコミュニケーションを図ることができるよう,次の事項について指導する。
(1) 外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。
(2) 積極的に外国語を聞いたり,話したりすること。
(3) 言語を用いてコミュニケーションを図ることの大切さを知ること。

日本と外国の言語や文化について,体験的に理解を深めることができるよう,次の事項について指導する。
(1) 外国語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに,日本語との違いを知り,言葉の面白さや豊かさに気付くこと。
(2) 日本と外国との生活,習慣,行事などの違いを知り,多様なものの見方や考え方があることに気付くこと。
(3) 異なる文化をもつ人々との交流等を体験し,文化等に対する理解を深めること。
---- 引用 ここまで ------

ただし、これはあくまでも英語へのエントリーレベルのカリキュラムであり、「生きた英語力が身につく」というレベルのものではありません。また授業数も週に1回程度では明らかに不足です。
文部科学省では、このような外国語活動の開始を小学校3、4年生に引き下げ、高学年では「教科」としての英語の導入を検討しています。
ただし、早期英語教育の導入には教育者の間でも賛否両論があり、いつから導入されるのか、どのような英語力レベルを目指すのかといった点はまったく不透明です。
将来、お子さんを海外留学させたいとのこと。お子さんの英語への興味を引き出し、苦手意識を持たせないという点においては、義務教育の改革の方向性そのものは歓迎すべきかもしれません。しかし、義務教育における英語教育だけでは、残念ながらそこまでの英語力が身につくことはあまり期待できません。
将来の海外生活に備え、まずは英語に慣れ、ネイティブの英語をヒアリングできる能力や正しい発音ができる能力などを身につけられる英語学習を、学校以外の場所で受けられた方がよいのではないでしょうか。

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