子どもに“英語力”を! 知っておきたい「教室選び」

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 子どもの英才教育は「3歳までが鍵」と言われることもしばしば。では、実際に幼児・小学生のうちから英語教室に通う場合、選ぶ基準としてどのような点に注意すればいいのだろう? そこで、今回は子どもの頃から英語教室に通うメリットや、併せて教室選びのポイントをみていきましょう。

子どもの頃から英語に親しむ! 幼児の教室選び

 英語の「読み書き」はある程度できるのに、いざ「英会話」となると苦手意識を持ってしまうという人は、決して少なくはありません。その理由には、自分の母国語にはない音の聞き分けが英会話では難しいのが一因といえそうです。まずは、幼児期に英会話に触れるメリットを紹介します。

【幼児から英語教室に通うメリット】
 幼児のうち英語教室に通うメリットとしては、耳の感覚が鋭い幼児期にネイティブの英語を継続的にインプットすると、英語耳(リスニング力)の基礎を作ることができるということ。

 親の語りかけで赤ちゃんが日本語を覚えていくように、英会話も模倣から。幼児期から日常生活の中で英語の歌や短いお話しを、楽しい雰囲気のなかでインプットしていくのがお勧めです。 それでは、幼児のための教室選びのポイントをみていきましょう。

【幼児のための英語教室を選ぶ4つのポイント】

教室選びのポイント

理由

参考指導法

1. 講師が英語で指示を出し、子どもがその音やリズムに反応して体を動かすような指導があるのか

子どもは動作と結びつけながら言葉を身につけていくため、英語の音やリズムに慣れるのに有効

TPR(Total Physical Response Approach:全身反応教授法)

2. 教室の雰囲気。英語を話すことを強制したり、間違いを厳しく訂正するなどをせず、自然な形で子どもたちに英語をインプットしているかなど

ネイティブの正しい英語をたくさん子どもに聞かせて、英語に対する抵抗をなくし、母国語と同様、自然な形で第二言語も習得させる

ナチュラルアプローチ

3. アルファベットや英単語を読む練習をしているか。また絵本の読み聞かせをしているか

アルファベットと発音との間の規則性を覚え、結果的に英単語を楽しむことができ、自信につながる

フォニックス

4. 教室で使うチャンツのCDを家庭でも聞くことは可能か

リズムに合わせて英語のイントネーションや強勢、リズムを自然に学習できる

チャンツ


 このほか、教室選びのポイントとして、「ごっこ遊び」やゲームなどのアクティビティの時間と落ち着いて英語を読んだり話したりする「動と静」のバランスがとれているか。月単位・年単位のカリキュラムが組まれているかなども、併せてチェックしておきましょう。

 遊びが大好きでじっとしていられない幼児を強制的に机に向かわせるだけの英会話では、子どもが拒否反応を起こしてしまい、最悪の場合、英語嫌いになってしまう可能性も。子どもが楽しく英語教室に通うことができるのかどうかが何より大切です。

小学生からでもOK! 子どもの英語教室

 2011年4月から小学5・6年生での外国語活動(英語活動)が必修化され、13年5月には、政府の教育再生実行会議が小学校低学年からの英語学習を提言。グローバル化の現代社会では、ますます英語でのコミュニケーション能力が求められています。

【小学生から英語教室に通うメリット】
 小学生から英語教室に通うことは、決して手遅れではありません! 小学生から英語学習をスタートするメリットはあります。

 小学生になると、好きなこと、やりたいことがはっきりしてきます。自分にとって英語が必要だと感じることができれば、本人の意思次第でぐんぐん英語上達する可能性が高くなります。また、小学生になってから英会話を始める場合、4技能「話す(スピーキング)」「聞く(リスニング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」をバランスよく学ぶことができる点も大きなメリットといえるでしょう。

【小学生向けの「教室選び」のポイント4】

教室選びのポイント

理由

参考指導法

1. 英語教室の特色が自分の子どもにあっているか?

目標によって英語のアプローチが異なるので、何を重視するのかが大切

英会話中心、検定試験対策、フォニックス、ドラマメソッドなど

2. 4技能(話す、聞く、読む、書く)をバランスよく、楽しく教えるための工夫をチェック

例えば、show and tellでは自分が好きなものについて人前で話すために、内容を考えて、文字に書いて、人前で話し、そして人の発表では聞く練習ができる

show and tell.、インタビューゲーム、絵本、ワークブックなど

3. ハロウィンやクリスマスなど欧米の文化を取り入れたイベントの有無

実体験を通して英語や異文化を学び、自然な英語に触れる良い機会になる

イベント

4. 講師が英語で指示を出し、子どもがその音やリズムに反応して体を動かすような指導をしているか?

子どもは動作と結びつけながら言葉を身につけていくため、英語の音やリズムに慣れるのに有効

TPR(Total Physical Response Approach:全身反応教授法)


 以上の項目のほかに、グループレッスンでは語学のレベルや年齢が調整されているか? 無理なくステップアップできる年間カリキュラムを組んでいるか? 中学入学までの年単位・月単位の英語上達目標を定めているか? などもチェックしておきましょう。

【文・取材/寺本亜紀】
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。

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