2014年02月14日 09時00分
多摩市、iPadを使った次世代学習の授業公開 小1ですでに基本操作を習得
iPadを使いこなす東愛宕小学校の1年生 (C)oricon ME inc.
東京・多摩市立東愛宕小学校が13日、小学1年生によるiPadを使った放課後学習を公開した。生徒たちはすでに基本操作を習得しており、年齢にふさわしく和気あいあいとしながらも、戸惑うことなく端末を使いこなしていた。ゲーム感覚で実践される漢字の書き順のテストでは「1位とる!」と宣言するなど、クラスメイトと競い合う姿が目立った。
文部科学省の推進により、学校の「ICT化(情報通信技術化)」が進むなか、2020年には、小中学校の全生徒に情報端末が渡る見込み。同校では、昨年よりいち早く授業にタブレット端末を導入してきた。
公開授業で1年生が使用したのは、教育アプリ『アプリゼミ』。平仮名の書き順を学びながら、「紙よりわかりやすい」「おもしろい」と盛り上がり、教室内の大型モニターにランキング形式で結果が発表されると、「100点とりたい……」とつぶやく姿が見られた。教室を出てからも会話は尽きず、タブレット端末がコミュニケーションツールとしても活用されていることがわかる。
この取り組みについて、同校の松田孝校長は「基本的な学力を身につけてほしい。また、表現の場が広がることで、プレゼンなどの力をつけてもらいたい」と期待。「学習に対する子どもたちの主体性が上がり、紙の教材と比べスピード感があるという成果が現れている」との見解を述べ、今後は今春入学の新1年生も対象に、タブレット端末を使った学習を推奨していくとしている。