英会話で道案内 よくあるフレーズや学び方

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 ここ数年、「訪日外国人観光客数が過去最多を記録した」というニュースをよく耳にします。確かに、駅や空港、観光地のみならず、商業施設や飲食店、街の身近な場所でも外国の方を頻繁に見かけるようになってきました。街中でも道に迷って困っている様子の外国の方がいたら、英会話でスムーズに道案内して助けてあげたいと思うのが人情でしょう。

 では、突然外国の方に道を尋ねられたら、具体的にどう対応すればいいのでしょうか。これまでに「英話で道案内なんて無理」と、つい及び腰になって逃げだしてしまった経験はないでしょうか。英語での道案内を苦手とする日本人は多いのですが、実はまったく難しく考える必要はありません。ここぞというときあなたの心強い味方になる、道案内に欠かせない英会話フレーズをご紹介します。

答えに詰まるのは、英語で話しかけられて焦るから

 中学から英語の勉強を始め、大学卒業まで学び続けた場合、学習期間は10年にも及びます。その間、数多くの英単語や文法を身に付けているはずです。では、なぜ10年もの学習経験を、英会話での道案内に活かせないのでしょうか。それは、英語で話しかけられたこと自体に緊張してしまい、無意識のうちに身構えてしまうからです。実際に道案内で使われる英会話フレーズの単語は、中学、高校レベルのものがほとんどです。それゆえ、定番のフレーズさえ頭に入っていれば、比較的スムーズに対応することができます。

 また、日本人の特徴として、消極的で恥ずかしがりの傾向があります。まずは、勇気を出して困っている外国の方に話しかけてみましょう。落ち着いて相手の話を聞いてみれば、たいていの場合、思った以上にすんなりと対応できるものです。また、「分からない」ことを率直にわからないと伝えることに恥や抵抗を覚えがちですが、自分の事情はきちんと伝えることが大切です。

答える前に、準備しておくべきポイントは

 まずは、目的地をきちんと把握しましょう。相手はどこへ行きたいのか、目的地まで交通機関を利用するのか、徒歩で向かうか、などです。目的地が分かれば、大まかに位置確認をします。すぐそこなのか、10分くらい歩いたところにあるのか、北に上るのか、南に下るのか、という具体的な方角などの確認です。英語で答えなくてはと思うとつい焦ってしまいますが、パニックになると簡単な単語すら浮かんできません。初心者の場合、まずは落ち着いて日本語で言いたいことを整理し、その後英語に翻訳するという手順を踏むのがベターです。

 次に、具体的な道順を説明します。その際に気を付けたいポイントとして、一度に多くの情報を詰め込みすぎないことです。カーナビの誘導音声を思い出すとイメージしやすいでしょう。「300メートル先で右折」「右折後、直進」「目印のコンビニの角を左折」「左折後、すぐに正面に見える建物です」と区切って説明し、相手が理解しているかどうかを確認しながら話を進めましょう。

【道案内の基本的なフレーズ】

Where do you want to go?

「どこへ行きたいですか」

Go straight.

「直進してください」

Turn right/left.

「右/左に曲がってください」

About ○ minites’ walking,

「○分ほど歩いたら」

You’ll see ○ on your right/left/front.

「右手に/左手に/正面に○があります」

I’m not from around here.

「この辺りの者ではありません」

*不案内な場所で道を尋ねられることもあるでしょう。その場合は、きちんと「分からない」と伝えましょう。分からないことは、決して恥ずかしいことではありません。

具体的に説明できるようになるには、ともかく反復練習を

 道案内の定番フレーズは、とにかく反復練習をしてフレーズを自分のものにしてしまうことが習得の一番の近道です。状況に応じて単語を入れ替えると、応用も利きます。

Go along the street.

「道沿いを進んでください」

It’s on the corner.

「角にあります」

Go past the park.

「公園を通り過ぎてください」

You cross the street.

「通りを横断してください」

It’s just around the corner.

「角を曲がったらすぐです」

Turn right at that traffic light.

「あの信号を右折してください」

It’ll take ○ minutes to get there.

「そこへ行くには○分かかります」

Change to A Line at B Station.

「B駅でA線に乗り換えてください」

It’s not far.

「遠くないですよ」

You’re going the wrong way.

「道を間違えていますよ」

Have a nice trip.

「お気をつけて」



次に、ビジネスの場面における道案内フレーズの一例です。

【会議室】

I’ll show you to the conference room.

「会議室へお連れいたします」

The meeting room A is on the second floor.

「A会議室は2階です」



【受付】

The front desk is on the first floor, so would you give your name there?

「受付は1階です。そちらでお名前を頂けますか」



【会場】

There’s an event site down the aisle.

「通路の先がイベント会場です」



【所在】

My office is on A street, it takes 10 minutes by bus from B station.

「わが社はA通りにあります。B駅からだとバスで10分かかります」



 紙の地図やスマートフォンの地図アプリなどを使って、視覚面から説明を補う方法もあります。相手が地図を持っている可能性もあるので、確認してみるといいでしょう。路上にある地図の案内板を利用したり、図に描いて説明したりするのも有効な手段です。

 ここで、流れをまとめてみましょう。まずは、困っている外国の方を見かけたら、勇気を出して声をかけてみることです。外国の方にしてみれば、困っているときに現地の人に声を掛けてもらえると、それだけでもずいぶん安心感が違うはずです。次に、目的地を確認します。なぜ困っているのかを明確にすることで、どう対応すべきかが分かり、必要な情報を提供することができます。逆に、目的が分からなければ答えのピントがずれてしまい、会話のキャッチボールがうまくいきません。

 英語への苦手意識が強い日本人も多いですが、英会話だからといってパニックを起こす必要はないのです。あくまでも、英語はコミュニケーションを取るための一つのツールに過ぎません。何よりも、「困っている外国の方を助けてあげたい」という純粋な思いやりの気持ちが大事です。定番フレーズを頭に入れて、街で困っている外国の方がいたら、早速勇気を出して声を掛けてみてください。

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