2013年03月26日 07時00分
人形による“ごっこ遊び”、将来像の獲得に貢献
どこまで知ってる? “お人形遊び”の代表的な玩具として、親しまれ続ける「リカちゃん」とその家族たち (C)TOMY
タカラトミーと特定非営利法人東京学芸大こども未来研究所の共同研究プロジェクト「リカちゃん ごっこ遊びラボ」が、このほど「リカちゃん」人形による「ごっこ遊び」が子どもにもたらす発達への影響について調査・研究を行い、その結果を発表した。同調査によると、人形による「ごっこ遊び」が子どものたち将来像の獲得に貢献していると、結論づけている。
同調査では、まず最初に人形遊びを通じて受ける影響について3つの仮説をたてた。その中でも「なりたい自分像・将来像の獲得する」という仮説が、最も顕著な傾向が見られたとしている。
「自分の将来は明るいと思うか?」という設問で、同人形遊びを経験した子は【とても思う】と【少し思う】を含めて82.2%、一方の遊んだことがない子は77.6%。その差4.6%と大きな開きは見られなかった。しかし、「あんな人になりたいと思える“理想の人”がいるか?」という設問では、同人形遊びを経験した子77.1%に対し、遊んだことがない子は66.6%と、約10%の開きがあった。
この結果から、自分の理想を演じる「ごっこ遊び」が、生活の中に「夢」をもたらし、明るい将来像の獲得に繋がっていることを示唆すると、同社は分析。同研究所の松田恵示所長は、「ごっこ遊びにみられる『演じる』という遊びは、本来、社会生活においてはそれなしに人間関係を構築できない重要な行為」と語っている。
【調査概要】
調査方法:学校での配布による自動入式アンケート(学校単位に配布・回収)
調査対象:東京・兵庫・福岡在住の小学生女子・中学生女子 計628名
調査期間:平成24年2月〜平成24年9月