2012年05月21日 13時12分
日食用メガネは捨てるとソン! 6月6日に「金星の太陽面通過」
金環日食に合わせて購入した日食観測用メガネ、捨てるのはまだ早い! (C)ORICON DD inc.
太陽に月が重なる金環日食がきょう21日朝、各地で観測された。“国内25年ぶりの天文ショー”を楽しむために日食観測用メガネを事前に購入した人も多いはずだが、金環日食が終わったからといって捨てるのはまだ早い! 6月6日には金星が太陽面を横切る「金星の太陽面通過」を観測することができるのだ。
「金星の太陽面通過」は6月6日午前7時過ぎから6時間半以上かけて金星が太陽面を移動。国立天文台は「月や星がはっきりと見える人ならば、日食メガネにより、太陽面を通過する金星が小さなホクロのように見えるでしょう」とし、日食メガネ以外のさまざまな観測方法や注意点を紹介している。
「金星の太陽面通過」は2004年6月8日、日本では130年ぶりに見られるはずだったが、全国的に天気が悪かったため観測できなかった。6月6日は8年後に再び巡ってきた観測チャンスで、21世紀では最後の機会。次回は105年後の2117年12月11日まで起こらないため、「今、世界に生きている人々にとって、おそらく人生最後」(国立天文台)になるという。
日食よりもレア度が高い「金星の太陽面通過」。今回の金環日食を機に購入した人も、捨てずにぜひ再活用を!