受験だけじゃない!小学生が学習塾に行くことのメリットは?
そこで、小学生が塾に通うメリットとその効果について考えてみましょう。
塾には進学塾と学習塾(補習塾)の2種類がある
中学受験を目指している子どもたちは、講義の難度が高く、受験対策のための学習を進める進学塾に通います。中学受験は、受験対策のための独自の学習をしなければ、なかなか合格できません。ですので、中学受験をしない子どもが進学塾に通うことは、確かにあまり意味がないでしょう。進学塾では講義内容も難しく、学力別にクラス分けがされたり、毎週のようにテストが行われたりするなど、受験を視野に入れていない子どもにとってはきびしい内容になっています。
一方の学習塾や補習塾は、あくまでも学校の授業のサポートが目的ですから、授業内容も学校のテキストに沿って行われます。内容が難しすぎることもありませんし、学校で習わない内容を詰め込まれることもありません。
つまり、受験を考えていない子どもが塾に入るのであれば、学習塾・補習塾を選ぶべきなのです。
学習塾の5つメリット
■メリット1 基礎学力の向上
塾に通えば、それだけ基礎学力が向上します。学校の授業に遅れがちな子どもであっても、塾に通って勉強する時間を増やすことで、理解度が高まり、学校の授業についていけるようになるでしょう。
自宅では怠けてしまって勉強をしない子どもも、塾という非日常の場に行くことで気持ちが切り替わり、集中して勉強できる可能性があります。また、塾はある程度強制的に勉強をさせる場ですから、あまり勉強が好きではない子どもにも向いています。
特に小学生のうちは、「わからないからつまらない」という面が多分にあります。そのため、勉強はつまらないと思っている子どもも、だんだん勉強が身に付いてわかるようになってくれば、自然と「楽しい」と思えるようになるはずです。
■メリット2 苦手分野のカバー
学校の休み時間は、友達と遊ぶのに忙しくて、なかなか先生にわからなかったところを質問に行くことはできないものです。また、授業中に手を挙げて、疑問を投げかけるのはとても勇気のいることです。
学習塾であれば、講義が終わったあとでわからなかったところを講師に質問することも気軽にできます。特に内気な子どもの場合は、少人数制で質問がしやすい塾を選ぶのがいいでしょう。
わからないところがあるまま先に進んでいってしまうと、どんどん苦手意識が高まってしまいます。授業や講義での疑問点は、その場で解決できる環境を整えることが大切です。
■メリット3 学習意欲が高まる
小学生は、多くの場合「学校のクラス」で世界が完結してしまいます。そういう狭い世界で、遊びも勉強も運動も同じように行うことから、クラスの仲間とはなかなか「いっしょに勉強をして高め合う」という意識が生まれづらいものです。
塾という、勉強だけに特化した環境に集まる子どもたちのあいだには、学校のクラスとは違うつながりが生まれます。勉強を核にした新しいつながりができることで、お互いに学習意欲を高め合っていけるでしょう。
幼い子どもにとっても、学校という世界だけではなく、別の世界にも居場所を作ることは、世界を広げていく一歩になります。いろいろな人がいて、いろいろな考え方を持って暮らしているのだということを知るためにも、学校から離れたコミュニティに属することは効果的です。
■メリット4 将来に役立つ
そもそも受験を視野に入れていなかった子どもでも、塾に行くことで勉強が好きになれば、「中学受験を目指したい」と考えるかもしれません。また、多くの人が経験する高校受験においても、「勉強が好き」ということは大きなメリットになります。
塾に行くことで鍛えられるのは、目先の学力だけではありません。「わからないときにどうすればいいのか」「どのように学習を進めればいいのか」という基本的な部分をしっかり固めることができるため、将来に役立ちます。
■メリット5 勉強の習慣がつく
多くの塾では、学校が終わったあとの夕方から夜に講義を行います。塾に行くことで、この時間帯に勉強をする習慣がつけられれば、自然と学校の予習・復習ができる子どもに育ちます。
学校から帰ってきて遊んでいるだけの子どもと、学習習慣がついている子どもとでは、その後の学力や授業の理解度に大きな差がつくでしょう。宿題を溜め込んだり、試験前に一夜漬けをしたりするような子どもに育てないためにも、早い段階で勉強の習慣を定着させることが大切です。
学習塾で勉強のトラブルを早期ケア
現在の授業についていけない子どもはもちろん、今のところ問題はない子どもにとっても、学習塾に通うことで、今後の勉強をスムーズに行う力をつけることができます。