中学受験に向けた塾選びのポイント
塾通いが必須といわれる理由とは?
塾通いはいつから始めるべき?
実際の塾選びに際して
■念入りな比較・検討を行う
塾選びの際には、合格実績から大手の学習塾のほうがよく見えてしまいがちですが、安易に実績重視で選ぶのが最適とは言い切れません。広告に掲げられている実績は、1人の生徒が複数の学校に合格しているなど、重複分もカウントしている場合が多く、生徒数が多ければ、おのずと合格実績も上がる可能性は高まります。塾ごとの特色や指導方法を比較・検討し、志望校と子どもの性格に適している塾を選びましょう。
それでも、合格実績が気になるようであれば、塾ではなく教室単位での実績を比較しましょう。同じ系列の塾でも、「A教室は〇〇中学に強いが、B教室は××中学に強い」といった特色があります。合格実績が突出している教室には、優秀な講師が在籍している可能性もあります。
■宿題の多さや授業の進行速度をチェックする
優れたカリキュラムをこなしていけば、合格の可能性は高まるかもしれませんが、子どもがついていけなければ、勉強嫌いになってしまうおそれもあります。実際に塾へ行ってみて相談するのはもちろんですが、身近に塾通いをしていた子どもを持つ知り合いがいれば、評判を聞くなどして情報を収集するのがいいでしょう。
■通いやすい立地の塾を選ぶ
長い期間、実際に子どもが塾に通うわけですから、自宅からできるだけ近い場所を選びたいものです。通いにくい立地に塾があれば、それだけで塾嫌いになる可能性もあります。「駅から近い」「塾の近所や通塾路で危険があったとき、子どもが逃げ込める場所がある」など、さまざまな観点から検討しましょう。塾通いの時間帯は、夏は陽が落ちていなくても、冬は街灯がなければ真っ暗という場合もあります。最終的な結論を出すまえに、子どもの目線で、実際に歩いてから決めるのがいいでしょう。
■クラス数が多い塾のほうが、レベルに合った指導を受けやすい
1つのクラスに異なるレベルの生徒が混在していると、授業のレベルが一定になりません。このあたりは授業の進行速度とも関係してきますが、よりレベルの合った的確な指導を受けたい場合は、クラスが多い塾を選んだほうがいいでしょう。この点では、大手学習塾に軍配が上がります。
子どもの特性と塾との相性を見極めるのが親の仕事
塾では学習の方法や合格のためのノウハウを教えてくれます。しかし、能力を伸ばすことができるかは子ども次第です。そして、それには親御さんの協力が不可欠です。情報をうまく活用し、子どもに合った塾選びをしてください。