子どもが塾に行きたくないと言い出したら、どうすればいい?
塾に行きたくない。そう言い出した理由は?
■勉強・塾が嫌いになっている
「先生と合わない」「友人とトラブルが発生している」「宿題の多さに辟易している」など、塾に起因する悩みから行きたくなくなっている場合があります。問題が解消されればいいですが、どうにもならないと判断する場合は、塾を変えるなどの対処をとる必要があるかもしれません。環境の変化が成績アップにつながる可能性もあります。
■勉強自体に興味がない
学習内容に興味が持てず、「こんなに勉強して何になるのだろう?」と、塾に通う意味を見いだせなくなっている可能性があります。モチベーションを上げるためには、勉強することの魅力を実感させたり、受験が終わったあとの将来像をイメージさせたりして、やる気を引き出してみるのがいいでしょう。
■塾よりほかのことに時間を使いたい
子供時代はさまざまなことに興味・関心を持ちやすいものです。勉強のほかにやりたいことが出てくるのはある意味普通だといえるでしょう。同じ学校の同級生が放課後自由に遊んでいる中で塾に通うのは、それだけでストレスに感じるかもしれません。「〇曜日は友達と遊べる」などのルールを決め、メリハリを作ってあげることで、問題が解消される可能性があります。
ここに挙げたのはあくまで例ですが、子どもが塾に行きたくないと言うのには必ず理由があります。まずは子どもの目線に立って、その理由を理解することから始めてみてはいかがでしょうか。
具体的な対処法について
■一定期間の休みを設けてみる
説得が続けばストレスは発散されず、行きたくない気持ちが増幅しかねません。授業の進度は気になるところですが、リフレッシュする意味でも一度クールダウンさせてみてはいかがでしょうか。
■過去の体験を交えて説得してみる
両親のどちらかが子どもと同時期に受験を経験していれば、実体験をベースに説得してみるのが効果的です。「お父さんはこうだったんだ!」と納得できれば、前向きな気持ちになる可能性も高いでしょう。
■いっしょに問題を解いてみる
同じ問題を解いてみて答え合わせをしたり、両親が子どもと同じ立場で取り組んだりすることで、気分転換になります。対等な関係で問題に対して感想を言い合う行為は、子どもの持つ「やらされる感」を薄めることができるでしょう。
■塾に相談する
子どもが行きたくないと言っている塾に相談を持ち掛けるのは、少し遠慮してしまうかもしれませんが、塾のほうでも同様のケースは豊富にあるでしょうから、気を使う必要はありません。担当者によっては親身になって話を聞いてくれて、解決に向けて動いてくれることも期待できます。子どもが嫌々ながら通っている場合は、現状を伝えることで、塾側としてもやる気を喚起させる対応がしやすいはずです。
■志望する学校に行ってみる
志望校が決まっている場合は、その学校に行ってみることで近い将来像がイメージでき、やる気アップにつながる可能性があります。女の子であれば、制服に憧れるなど、その学校の持つ魅力に気付くきっかけにもなります。
説得する上で大切なのは、子どもの目線で話すこと
外的な要因であれば、塾を変えるなどの対処も必要になってきますが、何らかの理由で子どものモチベーションが落ちている場合は、話をしっかり聞いてあげて、どんなときもあなたの味方だと安心させてあげましょう。塾に通って受験に合格すればこんな未来が待っていると、ポジティブな考え方を共有するのも効果的です。
受験は一朝一夕ではどうにもならない長期戦。子どものモチベーションが何かのきっかけでなくなってしまわないように、日頃から適度なフォローをするように心掛けましょう。