
もし英会話を勉強するなら、すぐに止めたりせず、長く続けたいもの。経験者に聞くと、レッスンを無理なく生活サイクルに取り込んだり、英会話上達の目的を立てたり、費用のバランスを考えたりと、楽しみながら長続きさせるコツがあるようだ。
Y太さん(40代・男性)
30歳を過ぎても日本を出たことがなく、周りにバカにされて(?)初めてひとりでベトナムを旅行。旅先で英会話の必要性を感じ、35歳から英会話を勉強中。グループレッスンに女性が多いせいか、授業が楽しくて仕方がない。
N子さん(40代・女性)
20代の時、留学を志し、気合い充分で英会話スクールへ。結局、留学は挫折したが、英会話を勉強したことは楽しい思い出として残っている。そのスクールは今は無く、あんなに楽しかったスクールなのに名前が思い出せない。
S一郎さん(20代・男性)
小学校1年生から中学受験直前まで英会話スクールに通う。親が決めたことだったが楽しく通っていた。その後、英語重視のJ大学に進んでリスニングの実力をつける。機会があればスピーキング力もつけたい、頑張り屋さん。
T実さん(30代・女性)
就職活動のため英会話を始める。仕事で英語を話す母親に「習うならイギリス英語を」とすすめられ、イギリス人の先生が教える英会話スクールに通う。今でも、仕事の合間に参考書を買って英語の勉強をすることも。
T郎さん(40代・男性)
小学生時代に親の転勤でアメリカへ。現地で覚えた英語がスラングだったと帰国後に気付く。英語を忘れないように英会話教室に通わされるが、帰国子女にはレベルが低くすぐに辞めてしまう。
H美さん(40代・女性)
仕事漬けの生活で気分転換を欲し、海外旅行が好きだったこともあり英会話を始める。少し英語が話せるようになってシンガポールへ旅行するが、中国語なまりの英語は聞き取れず。次回はアメリカへ行こうと計画中!
グループレッスンに通う最適な頻度は?
――みなさん、レッスンには週に何回くらい通っていましたか?
Y太:僕は先生が家で教えているグループレッスンに35歳から週1回のペースで通い始め、今年で5年目になります。仕事帰りに立ち寄りやすいように場所は会社と同じ駅を選び、レッスンは夜8時から1時間。僕が通っているのは生徒が4〜5人のクラスで、ほとんどが女性です。先生はアメリカ人の白人男性。
H美:私も4年前からグループレッスンを続けています。先生はアメリカ人。週1回、曜日まで決めています。気分転換のために英会話を始めたし、レッスンの前には予習も必要なので、このくらいの頻度がちょうどいいですね。
N子:私は当時、留学するという目的があったので、英語にできるだけ早く慣れるために週4回通っていました。
――特に留学などの目的がなければ、働きながらだと週1回くらいが続けやすいのかもしれませんね。
Y太:英会話は楽しくなければ意味がないと思うので、自分が楽しいと感じる程度の頻度がいいと思います。楽しくないのに、無理して続けても仕方がないと思いますね。
目的と費用のちょうどいいバランスは?
――みなさん、グループレッスンの費用はどのくらい払っていますか?
Y太:月4回で、合わせて1万4000円です。最初は1万2000円でしたが値上げされました。土日に無料のクラスがあるので、頑張れば月に8回くらい可能なのですが、なかなか行けません。
N子:私は200時間で80万円の2年有効チケットでした。
――80万円というと高いような気がしますが、1レッスンにつき4000円ですね。
N子:高いかなとも思ったけど、レッスンの時間は予定より早く1年半で消化しました。明確な目標があればそれも有りかもしれません。先に代金を支払ったから、何が何でも続けようと思いました。
T実:私は就職活動のために通っていましたが、月に2万円くらいだったと思います。週1回ですごく楽しく、英会話も当時は身に付いていたと思います。今は忘れてしまいましたが(笑)。
H美:私は1年で13万円。月1万円ちょっとなので、内容を考えると安いほうだと思います。
――S一郎さんとT郎さんはグループレッスンに通っていたのが小学生の頃なので、費用のことは分かりませんよね。でも、やってよかったと思いますか?
T郎:経験にはなりました。
S一郎:僕はよかったと思いますね。その後に受けた英語の授業内容がだいたい分かりましたから。今でも時間があったらレッスンを受けてみたいと思っています。
――Y太さんは4年続けていらっしゃるんですよね。これからも続けますか?
Y太:そうですね、止める理由がない(笑)。先生とは友だちみたいな関係なので楽しいです。
――英会話は上達しましたか?
Y太:どうでしょう?レッスンで長い会話をするわけではないので……。海外旅行に行っても、通じないことが多いですが(笑)。ただ、現地の人に英語で積極的にしかけるようになりました。
――度胸がついたのは一番の成果かもしれませんね。