2学期以降の本格的な受験対策のための着実な準備期間として、また、1学期を思うように過ごせなかった受験生にとっての起死回生のチャンスとして、夏休みの存在はとても大きい。受験生は皆、ここで劇的なレベルアップを狙うものだ。しかし、実はたった40日しかないということ、さらに授業のない全くフリーの期間であるということが、落とし穴にもなりうる。復習から受験対策まで、目標の学習内容をクリアするよう勉強できる“自分に厳しい人”は、決して多くはない。ややもすれば、“何もできなかった”という最悪の事態を招いてしまう。
そこで、塾・予備校の夏期講習をペースメーカーとして活用しない手はない。受講科目を絞って無理のないように、という方法が一般的なようだが、提案したいのが、志望大学レベルの受験科目を全て履修してしまうことだ。スケジュールも労力もハードだが、授業のために必死で予習復習することがそのまま受験対策になる。なお、例えば前半に講習を集中させた場合、講習が終了した残りの期間では、明確化した課題をクリアしていくことができる。また、逆に講習を後半に集中させ、そのために前半で思いっきり準備をしたり、もちろん、休みを通して履修しコンスタントに学習を進めるという方法もいい。 いずれにせよ、必要な科目を40日で受験レベルに押し上げるためには、一旦“熱い湯”に入ることが効果的だろう。ハードに熱く夏休みを過ごし“夢の自分”に変身してほしい。
「赤本」など、大学入試の過去問題集はもう手に入れただろうか。実力が付いてから腕試し、というのが一番もったいない! ぜひこの夏休みに目一杯活用してほしい。 まず、受験当日をイメージして、自分で模擬試験をやってみよう。とにかく本気で解いてみるのだ。もしかすると全く歯が立たないかもしれないが、対策の方向性と危機感を身をもって感じられるはずだ。その“手がかり”をもとに、具体的な準備を進めて行こう。 そして、全ての問題を解けるように学習しよう。解答を見ながらでもいい、その問題を完全に理解する。するとどうだろう、別の年の問題で関連する項目にきっと当たる。過去問題は基本的に今後出題されることはないが、入試問題は出題側のメッセージだ。“こういう内容”が解ける生徒を呼んでいるのだ。だから、出題側は問題を変えても大きな枠組みを変化させにくい。これが“傾向”なのだ。 過去問題をマスターしたら、きっとその後で遭遇する演習問題のなかに関連するものがクローズアップされて見えてくる。その重要性を感じられるかどうかは、志望大学突破の道のりで大きな差となって現れるはすだ。また何より、半年後には入試問題を全て解けていなくてはならないことを今はっきり認識したい。
AO入試を目指す受験生にとってキーとなる「志望理由書」の作成は、かなり骨の折れる作業だ。だから、じっくり集中できる夏休みに一度チャレンジしてみたい。そして、日にちをおいて見直したり、先生に見てもらうなどして内容を検討し、そこで判明した“甘い部分”をクリアするため、さらなる志望理由の追い込みや必要科目の学習などを準備しながら加筆訂正し、再チャレンジを繰り返して夏が終わる前に仕上げてしまおう。また、塾・予備校でAO対策の夏期講習を活用するのもいいだろう。 この志望理由書の作成に早い時期に取り組むことのメリットはとても大きい。志望の目的がさらに明確になり、また、目指す大学への熱意もアップするに違いない。夏から本気度120%でAO入試に立ち向かおう!
夏休みの期間には各大学で「オープンキャンパス」という見学会が開催される。実際に志望大学を目で見て肌で感じられることは、単なる下見にとどまらず、“この大学に行きたい!”というモチベーションのアップにつながるに違いない。 大学の門をくぐった瞬間、「ああ、ここしかない!」と思えたらしめたもの。厳しい受験勉強を自分に負けずに戦ってゆける心の糧にきっとなるはずだ。 毎日の受験勉強の気分転換でもいい、遠方の大学なら旅行気分でもいい。気軽に積極的に足を運んでみよう。大学のキャンパスは、受験生を頑張らせるだけの魅力にあふれている。
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