受験対策用の本というと、参考書やマニュアル本が多く挙げられますが、受験生にオススメしたい本は、それ以外にもたくさんあるんです。
そこで今回は、オリコン編集部が多数の書籍の中から厳選した、受験勉強にも息抜きにも役立つ、5冊の本をご紹介します。
「ドラゴン桜(講談社 全21巻)」は、偏差値30台の落ちこぼれ高校生が、プロフェッショナル教師に出会い、東大合格を目指す物語。人気漫画誌「モーニング」で連載され、大ヒット。平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、ドラマ化もされ話題となったマンガです。読みたいけれど全21巻を読破するのは時間がかかる……そんな方には、副読本である本書をお勧めします。 本書は、本編の中から、受験に関するノウハウを抜粋し、「100の勉強法」として1冊に凝縮。「マンガ」だから、と侮るなかれ。ここで紹介されている勉強法は、実際の受験現場でも通用するものばかり。現代文の講義では「設問を作った筆者の意図」を読むことの重要さを、理科では「メモリーツリー学習法」という記憶法をわかりやすく解説しています。その他、精神的な落ち込みへの対処法など、受験に関するさまざまな情報が満載です。 勉強に悩む登場人物の姿に自分を投影させて読み進めていくと、受験へのモチベーションがアップすること、間違いなしです! ビジネスマンにも役立つ本として、新聞やテレビなど数多くの媒体で取り上げられ、大きな反響を呼んだ本書。文房具メーカーのコクヨが本書とコラボしてノートを発売するなど、大きな話題となりました。 通信教育の会報誌を編集していた著者が、多くの高校生や大学生と出会って気づいたこと。それは、東大合格生のノートの「美しさ」。なぜ彼らのノートは美しいのか?その答えを、実際のノートと合格者のインタビューなどから探っています。 本書をめくると、まず目に飛び込んでくるのが、実際のノートの写真。数学、物理、日本史……すべて異なる生徒の手によるものですが、確かにどれも「美しい」。それも、単に教科書的なフォーマット化された整然さだけでなく、勉強を重ねた手ごたえを感じられる、説得力のある美しさなのです。 また、ノートづくりの実践として、科目ごとに作成のポイントをわかりやすく解説。本書を読めば、明日からのノートづくりが劇的に変化するでしょう。 過去に出題されたセンター試験や国立大学の入試問題を解説しながら、解答の法則を解説している本……と聞くと、ごく一般的な参考書と変わらない、と思われるでしょう。しかし本書は、単なる解説本ではありません。 著者は、入試「国語」について数々の問題提起をしている人物で、本文中には「こんな問題を出すなんて○×大学(注:本文内では大学名も明記)は大丈夫か?!」などと記しているほど。そんな著者が、入試の小説問題に隠された「5つのルール」を暴きます! 答えが提示されている評論問題と異なり、小説は「本文に書いていない、行間を読む」技術が必要です。本書に記されている「想像力の働かせ方のコツ」を掴めば、多くの人が「小説を読める」ようになるかもしれません。 また本書は、小説そのものを味わいたいと思っている方にもオススメ。問題として提示されている小説の、物語としての楽しみ方も教えてくれています。国語が苦手な方も、そうでない方も、一読の価値アリ!な一冊です。 「アハ(aha)」とは、英語の間投詞で、「ああ、なるほど」という意味。「アハ体験」とは、マスコミにもよく登場する人気脳科学者の茂木 健一郎氏が紹介している、閃きや気づく瞬間に「あっ!」と感じる体験のことです。茂木氏によると、人間はアハ体験の瞬間のわずか0.1秒の間に、脳内の神経細胞が一斉に活性化するとか。 テレビ番組でも紹介され、人気を博しているアハ体験を、手軽に体験できるのが本書。写真によるいわゆる「間違い探し」ですが、これがかなり難しい……。1つの画像につき4つの間違いがあるのですが、答えを全部見つけるには、かなりの集中力が必要です。しかしその分、わかったときは気分爽快!また、わからなくても答えを見て、「あぁ、そうか!」と思うことも脳の活性化に役立つそうです。 勉強の息抜きになりながらも、集中力も養え、さらに脳の活性化に役立つと、まさに一石三鳥。老若男女、家族みんなで楽しめるのも嬉しいところ。わからないことが「わかった!」瞬間に脳がスッキリする感覚は、きっとヤミツキになりますよ! 教科書に出てくる歴史上の人物。単なる「暗記対象」の一つでしかなかったのに、その人の性格やエピソードを知ると、急に身近に感じる……。そんなことはありませんか?本書は、偉大な業績を残した16人の科学者たちの「ダメ男」っぷりを中心に紹介した、クスッと笑える偉人伝です。 電気化学を確立したハンフリー・デーヴィは化学界きってのイケメンで、講演ではご婦人がたに大人気。なのに弟子のファラデーが頭角を現すと嫉妬にかられ大乱心。また20世紀を代表する理論物理学者シュレーディンガーは、周囲が驚くほどモテモテで、「結婚制度」を軽蔑し妻妾同居をしていたほど。しかも生涯で関係を持った女性のリストを残しているそうです! このような「すごい人ほど、ヘン」な人物像を知れば知るほど、彼らに興味を持ち「もっと詳しく知りたい!」とまるで恋をしているような気持ちになってきます。本書は、「科学」と「科学者」について興味を持つ、「キッカケ」を与えてくれるでしょう。
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