受験対策まさに本番の二学期、週末は勉強に専念して志望大学へまっしぐら!というのは“普通”の受験生。一歩進んで突き抜けるために提案したいのが「模試」を積極的に受けることだ。週末はテストを受けまくって、ライバルに差をつけてしまおう!
受験対策の本当の本番である二学期、塾・予備校などが開催する模試が毎週のように行なわれている。週末はまさに模擬試験ラッシュだ。 忙しかったウィークデーで思うように進まなかった受験対策を、休日にまとめて行なうチャンスであり、挽回への期待も込めて取っておきたい時間である。それは充分にわかるし大切なことだが、その上であえて言いたい。休日はできるだけ模試を受けよう。できれば毎週だ。 模試の何より良いところは、受けているその瞬間は本気で問題を解くことだ。受験生が一堂に会し、実戦そのものの緊張感で試験に立ち向かう。受験本番は、その本気と緊張感とで、本来の、ときには本来以上のひらめきや粘りをスパークさせて問題を解かなければならない。今までの知識を全て動員して解答に結実させる、模試はその絶好のトレーニングになるのだ。
とは言え、ただ毎週試験を受けても、それだけで済ませては意味がない。実戦トレーニングを積むことだけでなく、いま何より大切なのは、問題を解けるようにすること。そこで徹底させたいのが、答え合わせだ。 本気で解いてクタクタな試験の直後、そこが勝負の分かれ道だ。まだ問題を覚えているうちに、配られた解答と突き合わせる。何点取れたか、そんな結果に一喜一憂するヒマはない。間違ったところ、あやふやなところを、解答集や参考書を読み込んで理解し、再び解いてみよう。そして、全て覚えてしまうのだ。 誤答はそのまま自分の弱点を指摘してくれる鏡だ。そこを確実につぶして、普段気付かなかった手薄なところを補うことが、効率的で確実な受験対策になる。
様々な模試がある中、意識して受けて欲しいのがセンター試験対策のマーク模試だ。皆が受ける12月の直前テストだけでなく、今からマーク模試を受ける。もちろんセンター試験で自分が選ぶ全科目だ。 二次試験や私大用の受験科目以外はまだ手が回らず、センター試験でしか使わない社会や理科などは直前に追い込もうと思っている受験生は多い。それが命取りになる。 まだできていないから受けても意味がない、ではなく、だからこそ意味があるのだ。現在の自分の知識で、必死で解いてみる。学校の授業で経験したという程度、あるいは、ほとんど何も知らない、という状況かもしれない。これがどういう事態か、模試を受けて実感して欲しい。間に合わなかったと1月に後悔する、その最悪の結果は、もうこれで避けられるはずだ。
各大学の入試をそのまま模した大学別の専用対策模試、志望大学用の模試があれば、絶対に受けるべきだ。これは、その大学を志望する受験生以外はあまり受けない、というのが特徴であり、会場でも成績表からも、そのまま実際のライバルの状況がわかる。まだそこまで実力が追いついていないと躊躇する気持ちもあるだろう。しかし、皆、受験勉強が全て終わっているわけではない。誰もがまだまだ途中。結果を恐れずに積極的に受けてみよう。単に過去問題の演習をするのとは違う“特典”が必ずある。 また、この各大学の出題に直結した試験だけでなく、全ての模試の問題は、塾・予備校など大学入試対策機関の大きな“研究成果”である。選りすぐられた良問が出題され、毎年それは大学の入試問題に“的中”することが少なくないことはご存知の通り。入試に何が出るか、出題傾向に何が起きているか、模試は来年の入試そのものを予言しているのだ。
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