勉強やサークル活動以外で学生生活を充実させている―。そう聞いて訪れたのが今回ご紹介する明星大学。どうやら先輩たちは、ユニークな奨学金制度「明星大学勤労奨学金」を利用しているようです。“勤労奨学金ってなに?”“どんなところが他と違うの?”…なんて疑問が、ちょっぴり湧いてきましたか? また、勤労奨学金制度のほか、スチューデントアシスタント(SA)などの業務もあるみたいです。SAって、いったいなんだ!? それではさっそく、勤労奨学金やSAについて、明星大学の勤労奨学生のみなさんに、話を聞いてみましょう!
勤労奨学生が学びを得ている実務体験の内容って…!?
勤労奨学生は、年間240時間にわたって実務体験を積んで、それと同時に月々3万円の奨学金を受け取ります。となると、気になるのは実務体験の内容。いったい、実務体験ってなんですか……? 疑問を解消すべく、さっそく来てもらったのは、アドミッションセンター所属の経済学部経済学科の渡辺諒くん、教育学部教育学科の塚田湧貴くん、人文学部日本文化学科の秋本夢奏さんの3人。それでは教えてください。勤労奨学生って、いったい何をしているんですか?
渡辺くん「アドミッションセンター所属の勤労奨学生にとって一番の活躍の舞台はオープンキャンパスです。4月から11月にかけて行うオープンキャンパスのために、春先から準備を進めます」
――ふむふむ、なるほど。それでは、オープンキャンパスの準備とは?
塚田くん「オープンキャンパスの担当には大きく3つのグループがあります。運営グループ、企画グループ、そして教育研修グループです。運営グループは告知用のポスターをつくるなどして大学内外にPR活動を行います。企画グループは、高校生に大学生活をわかりやすく伝える企画を考えます。また、オープンキャンパスは、勤労奨学生だけではなく、一般の学生のみなさんにも協力してもらいます。そのときに活躍するのが教育研修グループです。オープンキャンパスで、どのように高校生に案内すればよいかを、研修などを通じて学生に伝えています」
――なるほど! オープンキャンパスにも、いろいろな準備が必要なんですね。ちなみに、秋本さんは何グループでしたか?
秋本さん「私は企画グループで、スタンプラリーを担当しました。学生企画イベントの内容は、毎年変えるのが明星大学のスタンスです。だから、今年はどんな企画にしようかなって、みんなでいろいろ話し合いながら決めていくんです。楽しいですよ!」
渡辺くん「ほかにも、オープンキャンパスでは学生によるトークショーなども実施したのですが、それらすべてを勤労奨学生が企画・運営しました」
勤労奨学生は学内事務局の各部署へ配属され、日常的に、たとえば学内の郵便物を運んだり、職員の会議用の資料をまとめたり、簡単なデータ入力を行ったりしているのだそう。なんだか、社会人として職場で働いているような感じですね。そして、それらの業務を行う傍ら、こういったオープンキャンパスの準備や運営を行っているようです。
ほかの学生よりも、一歩早く、社会を知ることができる!
ところで、みんなはどうして勤労奨学生になろうと思ったのでしょう。そして、勤労奨学生になってみて、感じたこととは? ここでは、教育学部教育学科の野本茉利さん、人文学部心理学科の高木陽さん、教育学部教育学科の塚田湧貴くん、教育学部教育学科の鈴木菜緒さん、理工学部総合理工学科の豊田優樹くんの5人に集まってもらって、そのあたりについて尋ねてみました!
──みなさんが勤労奨学生になろうと思ったきっかけは?
豊田くん「大学を受ける前に奨学金の制度をいろいろ調べました。そこで目に止まったのが明星大学の勤労奨学金制度。“働くこと”を経験しながら、奨学金がいただけるという仕組みがすごくいいなと思いました」
鈴木さん「私は高校生のときに参加したオープンキャンパスがきっかけですね。そのときにキャンパスをいろいろと案内してくれた先輩が、勤労奨学金の制度を教えてくれたんです」
──勤労奨学生になることで、成長を感じたことはありますか?
野本さん「私は挨拶をはじめ、社会に出ても通用する受け答えが身についたと感じています。それから、職員さんと一緒に仕事をするなかで、社会人としてのルールが学べているように感じます」
高木さん「私は入学式で司会をさせていただいたことが大きな自信になっています。高校生の頃は恥ずかしがり屋で、そんなふうに人前に立って話すなんて、考えられませんでした!」
豊田くん「僕は高校生の頃からボランティア活動に参加してきましたが、人前に立ってリードするような経験は初めてで、勤労奨学生として活動するなかで、いままでの自分がどれだけ甘かったのか、よくわかりました」
──そういえば、豊田くんはスチューデントアシスタント(SA)としても活動しているんですよね? どんな活動なのでしょうか?
豊田くん「明星大学には『自立と体験1』という1年生必修の科目があります。学部や学科を越えて、明星大学の学生たちが多様性から学びあう授業なのですが、僕はSAとして、先生と一緒にその授業のサポートをしています。具体的には、1年生に近い立場で学生たちにアドバイスをしたりしています。所属している明星教育センターでは学生からとったアンケートをまとめたり、研修会の準備などをおこなったり。授業を受けた学生から、いい評価がもらえるとうれしく思います」
──なるほど。ここでも、多くの貴重な経験をしているのですね。それでは勤労奨学金制度について、高校生に伝えておきたいことを聞かせてください!
塚田くん「勤労奨学生になれば、オープンキャンパスなどを通じて、高校生に大学の魅力を伝えることができます。また、他の学部の学生と関わる機会もたくさん。コミュニケーションの幅が広がる魅力があります!」
野本さん「実務体験を通じて、ほかの学生より一歩早く、社会を知る経験を積むことができます。これは大きなメリットだと思いますよ!」
では、この制度を利用する学生に対して大学側はどんな思いを持っているのでしょうか?事務局 次長 兼 アドミッションセンター長 鈴木隆さんに聞いてみました。
「この勤労奨学金制度は、単に、“大学でアルバイトをしよう”というものではありません。社会に出る準備として、就業体験を行えることこそこの制度の本質だと考えています。勤労奨学生になると、実務体験を行うために、大学で過ごす時間が長くなり、自然と教職員とのコミュニケーションが増えます。それにより、大学に対する愛着も深まる傾向があると感じています。よりよいキャンパスライフを送るためにも、ぜひ、この勤労奨学金制度に挑戦してみてください」