Q.英会話スクールと通訳学校、英語力がつくのはどちら?
英会話スクールでは、英語のネイティブスピーカーと会話する授業が多いため、リスニング力とスピーキング力の向上が期待できます。英会話スクールでは、相手の話を聞いて、自分の意見を返す、そういったコミュニケーションのための英会話が基本になるからです。
一方、通訳学校のクラスでは、日本語から英語、英語から日本語の通訳の学習になるため、ネイティブスピーカーではなく日本人通訳者が授業を担当することが多くなります。学習内容も、自分が話したい内容を英語で伝える練習ではなく、あくまでも他者が考えた内容を正しく通訳していく訓練が主になります。このあたりが英会話スクールと通訳学校の大きな違いです。
自分で考えて英語で会話するスピーキング力を伸ばしたいのであれば、週に数時間定期的に英会話スクールで学習することをお勧めします。
ちなみに、多くの通訳者を排出しているインタースクールやサイマル・アカデミー、ISSなどの通訳学校では、入学の時点でかなり厳しいレベルチェックテストがあるため、通訳クラスを希望してもいきなり通訳クラスに入ることは難しいと言われています。
例えば、英検1級、TOEIC900点台を取得した人でも、レベルチェックテストの結果が悪ければ、英語専修コースなどのクラスからの学習となります。このクラスでは、ネイティブ講師が英文のライティングのルールや、『ニューズウイーク』などの英語を読み進めるリーディングの授業もあるので、リスニング・スピーキング以外の英語力の基礎が鍛えられます。
英会話スクールでも通訳学校でも、まずはレベルチェックテストを受けてみると自分の実力がわかり、モチベーションアップにつながるかもしれません。ただし、通訳学校のレベルチェックテストは有料のところが多いので事前に確認してください。
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ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。