Q.難化する中学生の英語授業、学習ポイントは?

中学2年の子どもの高校受験について相談です。英語が苦手なのですが、受験に向けて準備を始めなければと思っています。中学での英語の授業も、親世代の私たちとはかなり異なるようですので、どのようなことに気を付ければいいのか教えてください。
【A】中学英語は平成24年に大幅改訂!難化ポイントを知る

平成24年4月から新しい学習指導要領に基づき、中学校の教科書が大幅に改訂されました。いわゆる「脱ゆとり教育」です。なかでも大きく変化したのが英語。英語の年間授業時数は105時間から140時間に増え、当然教科書のページ数も増えています。改訂内容とともに、押さえておくべきポイントを説明します。

▼英単語

平成24年4月から公立中学校の英語の指導語数が“900語程度→1200語程度”へと増加しています。私立高校を受験する場合には、暗記すべき英単語がさらに数百語多くなります。

公立高校の入試でも共通問題、自校作成問題など志望校により異なりますが、教科書に載っている1200語の英単語が英語の基本となるので、それだけはしっかりと暗記しておきましょう。

▼英文法

未来形の受動態や関係副詞などこれまで中学英語では学習しなかった文法が盛り込まれるようになりました。中学で習う英文法は基本中の基本なので、この中学時代に英文法をしっかり学習しておくと将来の英語力アップにつながります。

英語が苦手な人は、中学1年のときにすでに苦手意識があった人も多いようです。高校入試の「自由英作文」に対応するためにも、まず中学1年の英文法の練習問題を解いて、理解をしたうえで運用能力を高めるようにしましょう。文法を理解していないと長文読解や過去問を解いても力になりません。

▼長文読解

近年、電話よりもインターネットやメールを使う機会が多くなってきているので、長文読解も重視されるようになっています。さまざまな英語の文章を読んで長文に慣れることが大切です。わからない英単語がでてきても、読み進めていくうちに、文脈で英単語を推測して内容を理解することができるようになります。

▼過去問

高校入試の英語の出題傾向もかなり変化しており難化しています。通常は古い年度から新しい年度の過去問を解いていくのが一般的ですが、前出のようにここ数年で範囲も変わってきているので注意が必要です。いずれにしても過去問を解く際には、本番と同じように時間を計って時間配分を身に付けることが大切になります。
One more アドバイス
長文読解や文法、英単語など個別の学習も大切ですが、まずは毎晩、学校で使用している教科書を音読することを就寝前の日課としてはいかがでしょうか。

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【文・取材/寺本亜紀】
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。

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