海外旅行の不安の種、チップにまつわる色々

  • 海外旅行の不安の種、チップにまつわる色々

 海外旅行の際に私たちの頭を悩ませる、「チップ」という存在があります。洋画をよくご覧になる方は馴染みもあるのではないでしょうか。食事のあと、ホテルを出るとき、タクシー降車のときなど、従業員にお札を握らせるあの行為です。もちろんチップは自国民同士の慣習ではなく、海外旅行で訪れた外国人客もその慣習にのっとってチップを支払わなければなりません。チップといえばアメリカを思い浮かべる方も多いと思いますが、世界には、チップの習慣がある国とない国とがあります。事前に確認をして、トラブルなく旅行を楽しみましょう。

チップはなぜ払わないといけないの?

 チップは本来サービスに対する心付け、謝礼といった意味があります。その起源は諸説ありますが、イギリスのパブにおいてサービスを真っ先に受けたい客へ向けて「To Insure Promptness」というボックスを設置し、お金を払わせたことから始まった、という説が有力です。フランス、ドイツといった国では、「サービスありがとう、これで一杯飲んでくれ」という意味合いがあるそうです。

 金額はあくまで“お駄賃程度”なので、相場も100円〜200円ぐらいです。そんなに気負うことはありません。とはいえ、チップに馴染みのない日本国民にとっては、「なんとなく損している」気がしませんか? 実は日本においてチップは「サービス料」として元々の料金に含まれているのです。そう言われてみると、日本はサービス業全般の料金が割高な気がしてきます。海外とは形式が違うだけで、日本でも知らず知らずのうちにチップを支払っていたのです。

チップのある国、ない国

 海外でチップの習慣があるのは、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、ドイツ、オーストリア、エジプト、香港、中南米諸国です。御覧の通り、ヨーロッパ圏が多いです。チップがない国は、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、中国、シンガポール、東欧諸国、そして日本です。

 チップがある国の中でも、どのサービスに対して支払うか、どのぐらい支払うかはそれぞれ異なります。例えば、アメリカにおけるホテルの荷物運搬やベッドメイク、諸サービスに対するチップは大体1〜2ドル程度です。フランスではベッドメイクにチップを払いませんが、ベルボーイやルームサービスには1回につき1〜2ユーロ支払います。

 香港では、ホテルのサービスに対して2ドル〜10ドルのチップを支払うのに対し、大衆食堂やファーストフードではチップは支払いません。

チップに関する英会話

チップの相場がもしわからなければホテルマンに

 「Could I ask your advice? When and how much should I tip?」
 (チップをいつ、いくら渡すべきかアドバイスをお願いできますか?)

と尋ねましょう。失礼には値しません。
チップを渡す際には必ず

 「Thank you very much for your help.」
 (手伝ってくれてありがとう)

と感謝を伝えましょう。ベッドメイクなど、直接渡せない場合は、メモを添えておきます。近年では、チップ制度を廃止した店舗も増えています。2度すすめても断られた場合は、無理やり渡さずに

 「Oh, that's a shame.」
 (おお、それは残念です)

とひっこめましょう。
 もしチップを支払わなければどうなるのでしょうか?サービスの質が低下することも珍しくありませんし、場合によってはチップをもらいに店員が追いかけてくることもあるそうです。

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