勘違いしてるかも?通じないジャパニーズイングリッシュ

  • 勘違いしてるかも?通じないジャパニーズイングリッシュ

 普段からよく使っている英語の名詞や単語を、ネイティブの人に使ってみたら全く通じなかったという経験はありませんか?例えば観光客に道を聞かれた時や、学校や勤務先で外国の方と話す機会があった時などを思い返してみてください。文法や用法はあっているはずなのに、頭に?を浮かべて不思議な顔で見つめられたことはありませんか?
 1対1ならまだしも、たくさんの人と話している時にそんな状況に陥るととっても恥ずかしいですよね。
 その時あなたが使った言葉はもしかすると、英語と勘違いして使っている「ジャパニーズイングリッシュ」なのかもしれません。
 ジャパニーズイングリッシュの代表的な例に「シュークリーム」があります。シュークリームのシューは、キャベツを意味するフランス語の”Chou“からきています。これに英語の”cream”が組み合わさってシュークリームになったのですが、英語で”シュー”は”shoe”、すなわち”クツ”を表しています。英語圏の方に”シュークリーム”というと、クツに塗るポリッシュを意味していることになるのです。
 
 このように、英語を元に日本人が創作した言語を「ジャパニーズイングリッシュ」もしくは「和製英語」といいます。ジャパニーズイングリッシュを外国の方に使って、意味が通らなければそのとき間違いに気づくかもしれません。

 しかし、「シュークリーム」のように別の意味で通ってしまった場合・・・恥ずかしい思いをするだけでなく、相手に勘違いさせてしまうことにもなります。考えただけでもぞっとしますね。
 古くから固有の言語を使用していた日本に外国文化が訪れた明治の頃から、先代の間では外来語と外来語を組み合わせてオリジナルの言語を作ってしまう風潮があったようです。それだけではありません。今のように英会話教育が確立れていなかった当初は、聴覚だけで英語を学んでいました。“English”が「エゲレス」、”Good morning“が「ぐるもうねん」という言葉で認識されていたこともあるそうです。

 今でもときどき、年配の方がそう発音する場面が見受けられます。聴覚だよりのジャパニーズイングリッシュはさすがにほとんどなくなりましたが、英語かそうでないか判別しがたいジャパニーズイングリッシュもいまだ根強く残っています。

 2000年に入ってからは、氾濫するカタカナ英語を整備するための外来語委員会が発足し、意味の理解度が低い外来語を日本語に置き換える動きも起こりました。
 国民1人1人が外国の方と接する機会が今ほどに無かった数十年前なら、和製英語を使って恥をかくということもあまりなかったかもしれません。しかし、文明が発達して全世界の人との交流が盛んになった今、外国の方にジャパニーズイングリッシュを使用すれば「言葉を勘違いしている人」と思われてしまいます。

 場合によっては、笑い話ですむかもしれません。しかしそれがビジネスシーンだった場合、その語学力で仕事の力量を図られる可能性もあります。これからのことを考えると、積極的に修正していきたいですね。
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