目的別にみる英語の資格・英語検定
そこで、今回は「英語の資格試験」のなかでも一般的な英語能力テストを紹介。国内での実施・運営から、海外でも実施されている世界レベルのもの、また留学生向けの試験など、資格試験の概要を知ることで、自分の“英会話を学ぶ目的”を明確にし、検定試験合格もしくはスコアアップを目指しましょう。
日本国内で運営・実施している資格試験とは?
【実用英語技能検定】(英検)
日本英語検定協会が実施。年間230万人が受検する国内最大級の資格試験。日常英会話やビジネス英語などさまざまなシーンでの英語能力を判定する。
入試において、英検資格の優遇制度がある高校や大学も多数。1〜3級の一次試験合格者は二次試験で英語の面接がある。
【国際連合公用語・英語検定試験】(国連英検)
外務省の外郭団体である日本国際連合協会が主催する英語検定試験。国連普及活動の一環として実施され、国連の理念に基づき、真に役立つグローバル・コミュニケーション能力の育成を目標としている。
特A級からE級までの全部で6つの級がある。推薦入試・編入試験の評価資格として認める大学もある。
【CASEC】
日本英語検定協会が基礎開発し、教育測定研究所(旺文社グループ)が開発・運営している英語コミュニケーション能力判定テスト。
インターネット上で受検でき、その場で採点。テスト終了後、すぐにスコアが表示される。またTOEICのスコアや英検の級の目安も表示。日本の大手企業でも導入されている。
【IELTS】
ブリティッシュ・カウンシル等が共同運営し、日本英語検定協会が日本国内の実施・運営をしている。イギリス、オーストラリア、カナダへの留学や研修、英語圏への移住申請のために英語力を証明するテスト。
目的にあわせて2種類のテストがあり、135ヶ国、合計7000機関が認定。全国13都市で、毎週実施(但し、実施会場は試験日により異なる)。
「TOEIC」、「TOEFL」など英語の能力を図る世界共通テスト
【TOEIC】
米国の非営利テスト開発機関Educational Testing Service(ETS)によって開発・制作。英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト。2012年度は、世界150ヶ国で年間約700万人、日本だけでも年間230万人が受検した。
合否ではなく10点から990点までのスコアで評価され、「レベル別評価の一覧表」では長所・短所などがスコア別に掲載されている。
【ケンブリッジ大学英語検定】(ケンブリッジ英検)
英国ケンブリッジ大学が実施している英語検定。130ヶ国以上で実施され年間300万人以上が受検している。5段階のメイン・スイート試験(KET/PET/FCE/CAE/CPE)があり、CPEが最上級。
メイン・スイートの合格証明書は生涯に渡って有効とされるほど、世界標準の英語力の証明として、国際的に通用する。
【TOEFL】
米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)が開発。英語を母国語としない人々の英語能力を測る試験。大学レベルの英語力および理解力を測定するため、試験内容は学術的でかなり高度な英語能力を必要とする。
アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアなど130を超える国々の9000以上の大学や機関が入学選考基準に採用している。
【国際英検G-TELP】
アメリカ・カリフォルニア州にあるITSC(International Testing Service Center)による開発・制作。英語を母国語としない人たちのための英語試験。実用的な英語の熟達度を測る。
グラマー、リスニング、リーディング&ボキャブラリーの基準が定められているので、それにより自分の達成度がわかる。
※試験内容等が変更される場合があります。申し込む際は、事前にそれぞれの公式サイトで必ず詳細をご確認ください。
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。