ビジネス英会話で雑談できる? 敬語(丁寧語)と日常会話の違い

  • ビジネス英会話で雑談できる? 敬語(丁寧語)と日常会話の違い

 ビジネス英語には、日本語のように「〜ですね」、「〜して頂けますか?」、「〜して下さいませんか?」といった、敬語の表現があるのかどうか…気になりませんか? もしも知らないうちに、「〜を教えろ」といった、相手に失礼な言葉遣いになっていたら、ビジネスシーンでは取り返しがつかないかも。
 今回は、英会話の中では必要不可欠となる、相づちや返事での「敬語(丁寧語)と日常会話の違い」から、ビジネスパーソンとして心掛けたい「丁寧な表現」をみていきましょう。
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 英会話には、相手に同意を示す表現だけでも“Exactly.”、“Definitely.”、“Absolutely.”、“indeed.”など多くの表現があり、同意するという意志の強さを伝えるにもレベルがあります。日本人は深くうなづいてその同意の強弱を表現しますが、英語では言葉で表現することが必須。1つの日本語訳に対し、英語の敬語(丁寧語)と日常会話の使い分けをみていきましょう。
■実例単語集

日本語

敬語(丁寧な)表現

日常会話

はい

Yes.

Uh-huh.

承知しました

I understand.

どういたしまして

The pleasure is mine.

No problem.

ありがとうございます

I really appreciate it.

Thanks.

すみません

My apologies.

Sorry.

本当?

Seriously?

Really?

なるほど

That makes sense.

Oh, I see

素晴らしい!

It’s awesome.

Cool!

さすがだ

You are amazing.

Well done.

その通り!

That’s right.

Bingo!

そう思います

I agree with you.

I think so, too.

何と言いましたか?

I beg your pardon?

Pardon?

信じられない

I can’t believe it.

Unbelievable.

お久しぶりです

I haven’t seen you for a
long time.

Long time no see.

 会話の流れを作るのにとても重要となり、商談をスマートに進行させるためにも、好意的な相づちや返事は大切です。一般的に「英語には敬語がない」と言われていますが、この思い込みはNG。相手によっては失礼にもなりかねないので、ぜひ覚えておきましょう。
 相手の電話番号や自分が向かう目的地を尋ねたいときなど、つい「what」や「where」を使いがち。しかし、フォーマルな場所や目上の人に対しては、少し偉そうに聞こえてしまうことがあります。このほか、洋画などでよく見かける会話でも、日本人が使うと違和感がある表現など、“やってしまいがちなNG表現”を集めてみました。

≪NG表現その1:尋ねるときは“上から目線”に注意≫

 電話番号を教えてもらいたいとき、『What's your phone number?』と尋ねるのはNG。これでは「電話番号は?」と、カジュアルな尋ね方になってしまい、ビジネスシーンでは不向きと言えます。丁寧な英語表現では、『May I have your phone number?』(お電話番号を教えていただけますか?)を使いましょう。

 初めての訪問先で起こりがちな、トイレの場所を尋ねる場合も要注意。『Where is the toilet?』では「便器はどこ?」と聞いているように思われてしまうかもしれません。『Could you tell me where the bathroom is?』(すみませんが、おトイレの場所を教えていただけますか?)と、尋ねましょう。

≪NG表現その2:“would”や“could”を巧みに使う≫

 丁寧な依頼を行いたい場合には“would”や“could”を使います。『Would you open the door?』だと「窓を開けていただけますか?」と丁寧な依頼になりますが、『Will you open the window?』だと「窓を開けてくれる?」と気軽に頼む口調になります。さらに丁寧な言い方だと『If you don't mind, would you open the window?』(もし差し支えなければ、窓を開けて頂けないでしょうか?)となります。

 日本人英語学習者には、命令文にplease を付ければよいと誤解している人がいますが、pleaseは日本語の訳で見てもわかるように、「〜してください」という言い方。丁寧ではありますが、pleaseを付けたからといって、丁寧な言い回しとして伝わるわけではありません。

≪NG表現その3:文化の違いにも配慮を!≫

 アメリカの映画やドラマなどで頻繁にみかける“Oh my God!”。同じように私たちも使ってみたいものですが、日本人がこの表現を使うと嫌がられることが多いということを、覚えておきましょう。理由としては、宗教的な意味合いから神への冒涜と受け取られてしまうことがあるため、また日本人は仏教徒として知られているためで、日本人が使うと違和感があるようです。

【文・取材/寺本亜紀】ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。小学校英語指導者資格取得。アメリカ、カナダ、オーストラリアで親子留学を経験。
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