2018年02月09日 10時48分

花屋さんが大忙し! 海外では「バレンタインデー」をどう過ごす?

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海外ではバレンタインデーをどう過ごす?(写真はイメージ)

 2月14日は「バレンタインデー」。日本では最近“友チョコ”や自分への“ご褒美チョコ”なども広まっているが、海外のバレンタインはどのようなものなのか。各国在住者への取材を基に紹介する。

【アメリカ】
 アメリカではバレンタインは盛大。女性から男性へのパターンもあるが、メインは男性から女性にプレゼントする。カード、花束、チョコレートのセットが定番で、アクセサリーをあげることも。女性からはカードと小さめのチョコレートをあげる。

 また、カップルや夫婦は素敵なレストランでディナーデートを楽しみ、この日にプロポーズする人も。親子でもカードやチョコレートを贈り合い、特に子どもから母親にプレゼントすることが多い。幼稚園や小学校では、クラス全員分のカードとプチギフト(キャンディー、消しゴム、えんぴつ、シール等)を交換する。当日は「赤、ピンク、白など、バレンタインっぽい服を着てね」と言われるところもあるらしい。

 バレンタインの一般的なフレーズは「Happy Valentine's Day」で、子ども同士で渡すカードには「Be my valentine(恋人になって)」「I like you(好きだよ)」「You are sweet(あなたはすてき)」「I'm glad we are friends(友達でいてくれてうれしい)」などと書かれてある。

【スイス】
 チョコレートで有名なスイスのバレンタインは、基本的に男性が女性に贈る。男性は赤いバラを恋人や奥さんにあげるのが一般的で、バレンタインデーの夕方は街で花束を持っている人を見かけることが多い。

 この日は花の値段も特別に上がり、お花屋さんは大忙し。また、お菓子屋さんもハート型のチョコレートやマカロンなどを売り出すが、義理チョコのような習慣はない。

【ギリシャ】
 古代ギリシャには、ギリシャ神話に登場する“神ゼウスとヘーラーの結婚を祝う日”があり、それがバレンタインの起源とされる説もある。

 1月半ば頃から、ギリシャでは街のショーウィンドーがハートだらけになる。基本的に男性から女性に花やチョコレート、赤い下着や香水などをプレゼントする。日本のように“告白をする日”というのではなく、ひたすらカップルや夫婦で“愛を確かめる日”となる。ホテルやバーでは、スペシャルディナーを提供するイベントがあり、デートをするカップルが多い。

【スペイン】
 近年では、スペインでもお菓子業界などがバレンタインデーを広めようとしているが、実際のところあまり広まっていない。

 その代わりに、バルセロナのあるカタルーニャ地方では、昔から4月23日が「サン・ジョルディの日」とされ、男性は女性に赤いバラを、女性は男性に本をプレゼントする。職場でも、女性職員に男性上司などが赤いバラを1本ずつ配ることもある。この日は有名作家のサイン会や講演会、本の市など本に関するイベントがよく開かれ、街は散歩するカップルや家族連れで賑わう。

 以上、4カ国を見てみたが、基本的に男性から女性にあげることが多く、日本のように“義理チョコ”というものは存在しない。筆者もスペイン人の友達に、義理チョコの定義を教えたら「何のために?」とまったくその意味を理解してもらえなかった。日本でも、“義理チョコ文化”はやめて、素敵な男性から赤いバラをプレゼントしてもらいたいものだ。

(中森 有紀)
スペイン・バルセロナ在住。大学でスペイン現代史を専攻、在学中に1年間スペインに留学。大学卒業後、書店勤務と英語講師を経験した後バルセロナに移住。英語、スペイン語、カタルーニャ語、日本語の4ヶ国語を話す通訳&ライター。2児の母。趣味はサッカー観戦と肉まん作り。

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