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“ロマンティックコメディの帝王”ヒュー・グラント、娘に逃げられた理由とは?

俳優ブキャナンを演じるヒュー・グラント (C)ORICON NewS inc. [拡大する]

俳優ブキャナンを演じるヒュー・グラント (C)ORICON NewS inc.

 公開中の映画『パディントン2』で、落ち目の俳優ブキャナンを演じる英国の俳優ヒュー・グラント。本作は、マイケル・ボンド氏の児童文学を実写映画化し、世界的にヒットした『パディントン』の続編。“ロマンティックコメディの帝王”と呼ばれた彼が、子どもも楽しめる作品に出演して感じたこととは? 現在、4人の子どもの父親であるヒュー・グラントが、意外なエピソードも語った。

◆宛て書きされた落ち目の俳優役、「脚本を読んですごく笑った」

――落ち目の俳優ブキャナンは、監督があなたをイメージして書いたキャラクターだそうですが。
【ヒュー・グラント】まず脚本を読んですごく笑ったので、初めてパート1(『パディントン』2014年公開)を観たんだ。そうしたら、とても面白くてまたも大笑い。ぜひポール・キング監督と仕事がしたいと思ったんだ。

◆現在は4人の子どもの父親、息子の感想は「パパが出過ぎ!」

――あなたのお子さんたちは本作を観ましたか?
【ヒュー・グラント】僕には4人の子供がいてね。末っ子はまだ小さいから観ていないけど、他の3人は観たよ。娘2人とは一緒に映画館に行ったのだけど、すごく気に入ってくれて、自分たちのお小遣いからチケット代を払うとまで言ってくれたんだ。でも、息子はねぇ。彼と彼の友だちを試写に招待したら、友人たちはすごく気に入って絶賛してくれたんだけど、息子だけは「嫌い!」って。

――パパが悪役を演じているからですか?
【ヒュー・グラント】いや、そうじゃないんだ。理由をしつこくたずねたら「パパが出過ぎ!」って、ひと言(笑)。息子は、“演技しているパパ”を観るのが嫌なんだ。それは彼に限らず、2歳になる末娘も同じ。ある時、彼女がブラジル人のメイドさんにマカレナを教えてもらって踊っていた。それがすごく楽しそうだったから僕も参加したんだけど、その途端に娘は部屋から逃げ出してしまった。この映画の中で、フェニックスが飛び出す絵本を開く時に言う台詞で「The moment of truth!(決定的瞬間!)」というのがあるけれど、娘に逃げられたあの時がまさに「The moment of truth!」。息子と僕は、僕のパフォーミングが嫌いなのを思い知らされたよ(苦笑)。

◆演技では極度に緊張、「“失敗するかもしれない”という不安でいっぱい」

――今、これまでの長いキャリアを振り返ってみると?
【ヒュー・グラント】僕の信条は人を楽しませること。役者というのは、時に“自分の演技が云々”とか“アートが云々”とかって、演技を神秘的な体験のように、大げさに思ってしまう時があるんだ。でも、僕にとっての演技は人を楽しませるツールに過ぎない。だいたい、僕のキャリアのスタートは、仲間とコントやコメディをやったことから始まっている。でも、そういうところをたくさんの人に見せるチャンスもないままに、突然、ロマンティックな映画に出演して脚光を浴びてしまい、気がつけば“ロマンティックコメディの帝王”とかって称されて。人によっては、それしか出来ないんじゃないかと思われている。でも最近は、僕が得意とするコメディタッチの演技も披露できるようになってきたのがとても嬉しい。『パディントン2』のようにね。

――今作では、騎士、尼僧、薄毛の男など様々なコスプレを楽しんでいるように見えました。
【ヒュー・グラント】まず言っておきたいのは、これまで演技をしていて楽しいと思ったことはない。僕は神経質で極度に緊張するから、いつも“失敗するかもしれない”という不安でいっぱいで、いつだって演技そのものは楽しめないんだ。でも今回は、カメラの回っていないところでポールとジョークを言い合って、アイディアも出し合っていたから、大いに楽しんで…。そう、そんな現場の雰囲気が僕をリラックスさせたことも確かだなぁ。演じていて、珍しくちょっと楽しかったかも(笑)。

――今後は、どんな作品に出演したいですか?
【ヒュー・グラント】今は、家から離れたところで撮影があるような作品に出演したいと思うようになった。そう、うるさい子どもたちから解放されたいんだよ(爆笑)。
(文:金子裕子)

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