2017年10月25日 08時20分

食事、環境、費用… 海外留学のメリット&デメリットとは

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海外に留学をするメリットとデメリット(写真はイメージ)

 外国人の先生や英語のみで行われる授業をする日本国内の学校も増え、国際化やインターネットの発展が進む昨今、海外にわざわざ出かける必要はなくなったという声もあるが、短期も含めると依然として留学を考える人は多い。今回は、海外に留学をするメリットとデメリットについて考えてみよう。

■リアルな体験が身になる 4つのメリット
【1】国際感覚が身につく

 インターネットで海外の情報が瞬時に手に入るようになったと言っても、その国の土地の人々と友達となったり一緒に暮らしたりと実際に接してみると、生きた国際感覚とは何かを実感するようになり、視野も広がる。

【2】実践の語学力や専門知識が身につく

 実践の語学力を習得するには留学が手っ取り早い。教科書には書いていないような現地人が普段使っている自然で実践的な単語や言い回しなどを学ぶことができる。また、日本で学ぶことができないその国での専門的なことを学ぶと、帰国後も就職に有利になる場合もある。

【3】日本の良さ、自分の育った環境の良さを実感

 留学先によっては治安が良くなかったり、食事が口に合わなかったりすることもあるだろう。日本では当たり前だと思っていたことが、海外では通用しないことも多い。

【4】行動力と自信がつく

 親や友達と離れていろいろな新しいことに挑戦していく。しかも違う国、違う文化、違う人々を相手にするには、自分の積極性が必要とされる場面も多いだろう。そのような様々な障害を乗り越えると行動力もつき、自分に自信がつく。

■費用から精神面まで注意が必要 4つのデメリット
【1】バケーションの延長のように遊び過ぎ

 勉強もあまりせず、授業もさぼって遊んでしまい、「留学」でなく、ただ遊びに来ただけのようになる人も少なくない。特に短期留学では、日本人だけで固まってバケーションの延長のように遊んでしまうだけでは海外まで来た意味がない。

【2】留年など学費が多くかかることも

 当然のことだが、留学にはお金がかかる。交換留学などで単位を交換して行く場合はよいが、そうでない自費留学などの場合、留年のような形で、さらに1年長く高校や大学に在学しないとならない場合があり、学費がかさむこともある。

【3】コミュニケーション不足で孤独に

 もともとの基礎の語学レベルが足りなかったり、コミュニケーションをとるのが苦手な人があまりその土地になじめず、引きこもりの状態になってしまう場合もある。また、授業についていくのに必死でひたすら勉強するしかなく、空き時間に友人を作るチャンスを失う人もいるだろう。

【4】ストレス&食事バランスで不健康に

 違う国で違う言語で話すというストレスが原因で食べ過ぎて太ったり、逆に食べられなくなり痩せたりする人も多く、バランスのとれた食事ができず、不健康になる留学生も少なくない。

 留学というのは、時間も労力もお金もかかる。それが短期であれ、長期であれ、なんとなく憧れだけで留学に出かけるのではなく、これらのメリット・デメリットについて一度家族や友人など周りの人と話し合い、よく考えた上で留学することを決めることができたらよいだろう。

(林 有紀)
スペイン・バルセロナ郊外在住。大学でスペイン現代史を専攻、在学中に1年間スペインに留学。大学卒業後、書店勤務と英語講師を経験した後バルセロナに移住。英語、スペイン語、カタルーニャ語、日本語の4ヶ国語を操る通訳&ライター。2児の母。趣味はサッカー観戦とぬか漬け。

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