2017年09月08日 11時56分
オスカー女優とも共演 すみれ、米オーディションの裏側を語る
映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』にてハリウッド映画デビューを果たすすみれ
父、石田純一と母、松原千明の間に生まれ、女優、歌手、タレントとして日本でも活躍していたすみれが『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』(9月9日公開)でハリウッド映画デビューを果たす。ハワイ育ちで英語がネイティブな彼女は、アメリカのドラマスクールに通い、演技を学んだという。「いつかは、ハリウッド作品で主役も演じてみたい」と夢を持つ彼女が、オーディションの裏側を語った。
◆オーディションでは、映画のワンシーンを実演
――今回、すみれさんはハリウッド映画デビューを果たされましたが、出演は、オーディションで決定したのでしょうか?
すみれ はい。脚本の一部を渡されて、それを演じるというスタイルのオーディションでした。実際に今作でも採用されているガーデンのシーンがあるんですが、そのパートでした。オーディション自体は2回で決定した感じですね。
――2回! かなり短期決戦で。
すみれ はい。(今まで経験したオーディションは)だいたい1回か2回で決まることが多いかも。オーディションの最中は、かなり(世界観が)難しい映画だし、自分にこの作品できるかな……ってちょっと不安はあったんですが。
――すみれさんは、演劇学校に通われていたんですよね?
すみれ はい。アメリカのスクールに通っていました。そこでは、映画やドラマだけでなく、舞台劇にも通用するようなトレーニングを受けました。すごくためになりましたし、今回のオーディションもこの経験がなかったらできなかったと思います。
――オーディションは(すみれ演じる)サラユー役のためのものだったのでしょうか?
すみれ そうなんです。なので、原作を読んでからオーディションに挑みました。あの役は「アジア人女性」という設定でしたので。
――原作は、難しくなかったですか?
すみれ そうでもなかったです。7歳からアメリカでカトリックの学校に通っていたので、世界観はよく理解できました。
――映像化するのが難しそうに感じられたのでは?
すみれ 確かにそう感じました。一番難しいだろうな、と思っていたのは、パパとジーザス、私が演じたサラユーの三位一体をどうやって描くんだろうと思ったんですが、完成した作品を観てイメージが完全に映像になっていたので感動してしまいました。
◆セリフは、日本語よりも英語の方が得意
――すみれさんは、英語の方がネイティブですよね。
すみれ そうなんです。日本語ですと、ちょっと難しい言葉になるとしどろもどろになってしまうので(笑)。
――そうすると、セリフを読むということに関しては英語の方が得意?
すみれ 細かいニュアンスまで理解して話す、となると英語の脚本の方がいいですね。『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』も、理解できないところはなかったですし。
――出演が決定してからは緊張されましたか?
すみれ そうですね……。撮影初日まではちょっと緊張していました。
――共演が非常に豪華ですよね。『アバター』のサム・ワーシントンに、オスカー女優のオクタヴィア・スペンサー。
すみれ そうなんですよ。でも皆さんとてもフランクに話せる方々だったので、現場に入ってからは、いい意味の緊張感だけ。とても居心地のいい仕事でした。
――現場ではどういったコミュニケーションをとられたんでしょう?
すみれ ガーデンのシーンが、初日だったんですよ(笑)。サムさんと2人きりだったんですが、彼は「君はとにかくセリフじゃなくて、人としての会話をしてくれればいいからね」と緊張をほぐしてくれました。
――彼もオーストラリア人で、いわば、すみれさんと同じくアウェーの気持ちがわかるんでしょうね。
すみれ そうですね。しかもカナダでロケでしたし(笑)。それと、オクタヴィアさんとはダンスをするシーンがあったのですが、すごくエンジョイしちゃいました。それこそ普通にダンスしちゃっています。
――何度くらいテイクを。
すみれ 3〜4回は撮りましたね。ほぼ素の状態です。
――いちばんよく話したのは誰でした?
すみれ 一緒のシーンが多かったのもありますが、アヴィヴ(アブラハム・アヴィヴ・アラッシュ)かな。それと、スタッフの人達とはよくお話ししました。
――あちらのプロダクションの雰囲気はどういう感じなのでしょう?
すみれ もう、みんなプロフェッショナルで。仕事ができる人しかいないですし、それぞれ与えられた仕事に対してプロ意識が高いですね。そういった姿勢はとても勉強になりました。
◆夢はハリウッド作品で主役
――これを足がかりに、どんどん海外作品に出演していきたい?
すみれ もちろん! この作品に関わる前からそういう気持ちはありましたので、これをきっかけにいろんな役を演じてみたいと思いました。いつか主役も演じられるようになりたいです。
――日本と米国の両方で仕事していきたいですか?
すみれ はい。ただ、私はまだ難しい日本語には自信がないので、連続ドラマのようなスピード勝負の仕事は日本では厳しいかな、と思っていて。日本では、映画で活躍していきたいですね。もちろんそれと同時にハリウッドも。
――日米を知る俳優はまだまだ少ないですからね。
すみれ 私が日米の仕事をすることで、双方の文化の架け橋になれれば、という思いがあります。日本のいいところを外国に伝えることもできるし、ハリウッドのいいところを日本に紹介出来たらいいなと思います。
(文:よしひろまさみち、写真:古謝知幸・ピースモンキー、ヘア&メイク:山口恵美、スタイリスト:河原歩)
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