2016年03月12日 10時20分
知って得する【英語表現】 「as」を使った便利なイディオム活用法
英語学習前に覚えておきたい! 「as」を使った様々なイディオムを紹介する
前置詞や副詞などで使われる「as」は、「〜と同じくらい」という意味をはじめ、前後にくる単語によって、その意味合いが変わってくる。たとえば、「as of」が「〜現在で」という意味をもつように、様々なイディオムとして活用される。これまで「end」、「stand」、「on」の活用法(※関連記事参照)について解説したが、今回は「as」を使ったイディオムを紹介しよう。
【1】as for
「as」+前置詞「for」で、「〜に関するかぎりでは」「〜についてと言えば」という意味となる。これは文頭で使われることの多い表現の一つ。
<例文>As for Syria, Russia is the main supplier of weaponry.
<和訳>シリアについて言えば、ロシアが兵器類の主な提供者である。
【2】as of
「as」+前置詞「of」で、「〜時点で」「〜現在で」という意味。
<例文> As of now, the app can only be used with an iPad.
<和訳>現時点で、そのアプリはiPadでのみ使用可能である。
【3】as opposed to
上記のフレーズは「〜とは対照的に」「〜に対立するものとして」という意味。口語でも多く使われる表現なので、ぜひ覚えておこう。
<例文>Teachers might ask why this novel was selected as opposed to others.
<和訳>教師たちは、ほかの小説に対立するものとして、どうしてこの小説が選ばれたのかと尋ねるかもしれない。
【4】as it is
直訳すると「それが(そう)あるように」という意味。そこから転じて「現状でも」「今のままでも」「実情は」という意味になる。
<例文>The course is hard enough as it is.
<和訳>そのコースは、現状でも(もう)十分に大変だ。
【5】so as to
「〜するように」という意味をもつ。
<例文> I think he partly invited us so as to talk to you about her.
<和訳>彼は、君に彼女のことについて話すために私たちを招いたんだと思う。
【6】as if
「if」の後に節(主語+述語)を置くことで、「まるで〜であるかのように」という意味になる。学校で習う英語文法では「仮定法」の用法として教わることがあるが、実際には過去形のほかに現在形として使われる。
<例文>This makes the viewer feel as if they are participating in it.
<和訳>これは、観客にまるで彼ら(=観客自身)がそれに参加しているかのように感じさせる。
【7】as such
「as」を使ったイディオムのなかでも、難易度の高い表現といえる。この熟語は、その前の文の内容を受けて「そのようなものとして」「それ自体」という意味を表し、文頭で使われることが多い。
<例文>There were 34 participants, of whom 29 completed both pre- and post workshop tests. As such, analyses were conducted for these participants.
<和訳>34人の参加者がおり、このうち29人がワークショップの事前・事後試験を完了した。そのようなものとして、これら(29人)の参加者について分析が実施された。
【8】as long as
「as」の副詞としての用法で、「〜さえすれば」「〜する限り」という意味。この条件的な意味の文脈で「〜と同じくらい長く」と訳さないように注意したい。
<例文>We would welcome hearing alternatives as long as those solutions don't include increasing taxes.
<和訳>それらの解決策が増税を含まない限り、我々は代替手段を聞くことを受け入れるだろう。
このように前後にくる単語によって、“as”は様々な意味をもつイディオムになる。今回紹介したなかで知らないフレーズがあれば、この機会に覚えておいて損はないだろう。
(記事/THE RYUGAKU)
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