子どもたちと英語で楽しむ季節のイベント〜お正月編〜

  • 子どもたちと英語で楽しむ季節のイベント〜お正月編〜

 ところ変われば品変わる、といいますが、日本とアメリカではお正月に対する考え方も、年末年始の過ごし方もかなり違っています。
 アメリカでは、年末年始はまだクリスマスシーズンのまっただ中! そして、日本のように大晦日から正月三が日を家族で祝うという習慣もありません。でも、サンクスギビングに始まって、クリスマス、ニューイヤーズ・イブ・・・と、このシーズンのアメリカには楽しいイベントがたくさん集中しています。
 アメリカの子どもたちは、このシーズンをどのように楽しんでいるのでしょうか?
 州によって期間はまちまちですが、アメリカの小学校(primary school, or elementary school)にも冬休みはあります。
 なお、アメリカの教育制度は日本のように政府が一元的に決めるのではなく、各州の州法によって定められています。このため、冬休みの名称も”Christmas holidays” (or ”winter break” or ”winter recess”)と州によってさまざまです。
 とはいえ、クリスマス期間がクリスマスイブ(12月24日)〜1月6日というのはほぼ全国共通。そしてクリスマス・ホリディも12月22日〜1月3日くらいまでが標準となっています。つまり、アメリカのお正月は、クリスマスとセットになっているといって良いようです。ただし、アメリカにあって日本にないお祝いが” Thanksgiving Day(感謝祭)”。毎年、11月の第4木曜日(カナダは10月の第2月曜日)がNational Holidayとなっており、多くの週では翌日の金曜日も祝日扱いして、4連休のDay After Thanksgivingに突入します。アメリカではこの時期からクリスマス商戦が本格化し、これから新年までのおよそ1ヶ月、冬のホリデーシーズンとして、なんとなく街も華やいでいきます。
 アメリカの正統的なクリスマス・イブは、家族・親戚が集まって、みんなでご馳走を食べ、団らんを楽しみます。大人には楽しいイベントですが、子どもたちにはちょっと退屈かもしれませんね。なお、アメリカのクリスマス・イブでは、食卓にクリスマスケーキが並びません。でも、アメリカの子どもたちにはものすごく楽しみにしていることがあります。それはもちろんクリスマスプレゼント。これは日本の子どももアメリカの子どもも同じです。
 日本の子どもの多くはサンタさんからプレゼントをひとつしかもらえないのに対し、アメリカの子どもたちは、家族のみんなからプレゼントを貰えます。プレゼントが山になることも珍しくありません。25日の朝には、子どもがたくさんのプレゼントの包装紙を盛大に「ビリビリッ!!」と破るのが、アメリカ流の嬉しさと感謝の表現なのだそうです。
 ただし、アメリカにはお年玉の習慣はありません。つまり、クリスマスはアメリカの子どもたちにとって、日本の「クリスマス+お正月」の意味を持っているのですね。イブに家族・親戚が集まるところも日本のお正月とどこか通じるところがあるようです。子どもたちにとっては「クリスマス・イブは日本流にケーキを食べ、25日の朝はアメリカ流にたくさんのプレゼントをもらい、そして大晦日はアメリカ流で、年が明けたら日本流にお年玉をもらう」のが理想かもしれませんね!
 日本では、大晦日は「その年の締めくくりの日」と考えますが、アメリカでは大晦日を「新年のイブ」と考えます。そこで、カウントダウンイベントに行ったり(これは日本でも少しずつ定着しつつある風習ですね)、爆竹や花火で、新年になる瞬間に大騒ぎをするパーティも多くみられます。ただし、夜〜深夜にかけて盛り上がるパーティが大半なので、子どもはあまり関係ないかもしれませんね。
 さて、アメリカにも日本の年賀状に相当する”New Year Card”を交換する習慣があります。新年の挨拶として、日本では“A Happy new year”という英語が一般的ですが、これはNew Year Cardとしてはちょっと問題があります。
 “A Happy new year”は、”I wish you a happy new year”の省略形ですが、あくまでも口語的表現。日本語で「どうぞよいお年を(お迎えください)」の「お迎えください」を省略するようなもので、カードの文言としては「Happy new year」が正しい表現です。アメリカの人にNew Year Cardを贈る際はどうぞご注意ください。

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