ネイティブがいないスクールもあり? オンライン英会話にフィリピン人講師が多い理由

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 「オンライン英会話」を運営する各社のウェブサイトを見てみると、フィリピン人講師の割合が高いことに驚く。なぜ、フィリピン人講師が多いのか? そのメリットは? また、自分に合った講師を選ぶコツとは? 各社の担当者に聞いてみた。

フィリピン人講師のメリット

 通学型の英会話学校の講師というと、英語圏出身のネイティブが一般的だが、オンライン英会話の運営会社へのアンケート調査によると、ネイティブの講師がいないスクールもあるという。中でも特徴的だったのは、ネイティブ以外の講師としてフィリピン人を登用しているスクールが多いこと。QQ English、産経Online英会話、オンライン英会話hanaso などのように、講師全員がフィリピン人というスクールも。

 「フィリピンの人たちは、母国語と同様に幼い頃から英語を学んで、公用語としても使用しています。そういう意味では、ほぼネイティブと同じといえるかもしれません」(株式会社アンフープ(オンライン英会話hanaso) クリエイティブディレクター 漆畑努氏)

 「ネイティブの人たちは、英語を外国語として学んだ経験がありません。一方、フィリピンの人たちは英語を学んで話せるようになった人だからこそ、英語の勉強法を知っていて、初心者の気持ちをよく理解しています。弊社のフィリピン人講師は、英語教授法の国際的な資格であるTESOLなどを通じて、全員が適切な指導法を身に付けたプロです」(株式会社QQ English 代表取締役 藤岡頼光氏)

 さらに、「講師の人件費が比較的安価で、手頃な受講料を維持しながら、毎日気軽にレッスンを受講していただける」(産経ヒューマンラーニング株式会社(産経Online英会話) サービス開発推進部 マネージャー 星澤美衣氏)というメリットもある。

 一方、英語圏出身の講師なら「ネイティブならではの自然な表現が学べ、自分の英語が正しいかどうかということを判断してもらえる」(DMM英会話 広報 平理沙子氏)、日本人の講師なら「英語で質問するのが難しいときや困ったときには、日本語で対応できる」(英会話イーオン 広報課 伊藤愛氏)などの利点がある。

 どのスクールも無料体験レッスンを実施しているので、講師選びに迷ったら、まずはネイティブの講師、フィリピン人講師、日本人講師などから、それぞれのレッスンを受けてみるといいだろう。

自分に合った講師選びのコツ

 各社のウェブサイトを見れば分かるが、多くのスクールが講師たちの顔写真とプロフィールを紹介し、それを見ながら利用者が講師を選んで予約を入れられるシステムを取っている。たくさんの講師の中から、何を基準に選ぶのが正解なのだろう。

 「講師のプロフィール欄にいろいろな情報を掲載していますので、ご自身と共通の趣味や好み、講師評価などを参考にして、選んでみてください」(オンライン英会話hanaso/漆畑氏)

 また、「最初のうちはできるだけ多くの講師のレッスンを受けてみてほしい」とのアドバイスも複数あった。

 「何人かの先生のレッスンを受講してみると、自分に合う先生の傾向がだんだん分かってくると思います。例えば、若くてフレッシュな先生と楽しく話したいのか、ベテランの先生にみっちりと教えてもらいたいのかなど。自分に合う講師選びのコツを見つけるためにも、学び始めて間もない頃は、特にいろいろな先生のレッスンを受けてみることをお勧めします」(産経Online英会話/星澤氏)

 多くの先生のレッスンを体験するためにも、まず、英語の勉強を続けることが大事だ。そこで、挫折しないで続けられる方法を、最後に一つ紹介。

 「オンライン英会話で成果を出した皆さんがよく口にするのは、『その日のレッスンが終わった直後に予約を入れる』ということです。レッスンの直後は一番モチベーションが高まる瞬間なので、そのタイミングで予約を入れるリズムを身に付けると良いようです」(DMM英会話/平氏)

 まずは自分に合った講師を見つけるのが先決。例えばフィリピン人講師は、英語圏出身ではないからこそ英語の勉強法を知っていて、初心者の気持ちをよく理解してくれる。そして、同じ気持ちを共有してくれるからこそ、学ぶ方もモチベーションが維持でき、楽しんで勉強できるのかもしれない。

【取材協力/株式会社アンフープ(オンライン英会話hanaso)英会話イーオン(イーオン・オンラインレッスン)QQ English産経ヒューマンラーニング株式会社(産経Online英会話)DMM英会話(五十音順)】

【編集/さくら編集工房 文/河上いつ子 校閲/田仲典子(株式会社ぷれす)】