海外でも通じる日本語

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 「メールを送る」「ランチを食べる」「サイクリングをする」など、日常生活に浸透している外国語が少なくありません。元々日本になかった言葉を名詞や動詞としてそのまま利用しているのですが、実は日本特有のことではなく、海外でも同じようなことがあります。有名なものだと「寿司」(sushi)があります。日本文化を代表する食べ物として、今や世界のほとんどで通じる言葉です。日本語なのに海外で通じる言葉はほかにもたくさんあります。今回はその一部についてご紹介しましょう。

英語になった日本語 エンタメ編

 19世紀頃、万国博覧会をきっかけにヨーロッパで『ジャポニズム』が巻き起こったのは有名です。ゴッホやモネなど数多くの作家たちに影響を与え、ヨーロッパ中を熱狂させました。現在も日本は文化の輸出国であり、ヨーロッパだけではなくアメリカや中東、アジアなど、広い地域で日本文化が認知されつつあります。

 たとえば「アニメ」(anime)。動画を意味するanimationを縮めたもので、元々英語圏ではこのような略し方はしていなかったのですが、現在はanimeと言えばアメリカはもちろん、ヨーロッパでも通じます。また「マンガ」(manga)も同じで、これはcomicを日本語訳した「漫画」を英語表記にしたという複雑な言葉なのですが、海外の本屋ではmangaのコーナーがあるほど、広く受け入れられています。

英語になった日本語 自然現象編

 海外でも通じる日本語はたくさんありますが、中でも有名なのは「津波」(tsunami)ではないでしょうか。津(港)の被害が大きいことが由来です。自然災害はどこの国にもありますが、この津波という現象を正確に表した言葉は海外にはありませんでした。それまで英語圏では“tidal wave”と呼ばれていたものの、tidalとは「潮の満ち引き」という意味であり、地震によって起こる津波とは別物だったのです。

 現在、tsunamiは学術用語として使用され、英語圏だけではなく国際的な言葉として世界中に認知されています。地震大国であり、また津波によって多くの被害を受けてきた国として、tsunamiという言葉だけではなく、その恐ろしさや対策も一緒に世界へ広めていきたいところです。

英語になった日本語 食べ物編

 日本食文化がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは記憶に新しいと思います。低たんぱくでヘルシーな日本食は、健康に良いとして海外で広く受け入れられており、冒頭でもご紹介した「寿司」(sushi)の他にも、「酒」(sake)、「納豆」(natto)、「刺し身」(sashimi)など、様々な日本語がアメリカなどの海外でそのままの意味で伝わります。

 また「すき焼き」(sukiyaki)も外国語になった日本語のひとつ。元々外国では魚を生で食べる文化がないため、寿司や刺し身が苦手な方もいるのですが、肉に火を通したすき焼きはアメリカだけでなく、世界中の国々で広く食べられています。
 英会話の中にさり気なくこのような言葉を入れると、スタイリッシュな感じがしますね。ぜひ覚えておきましょう。