話題の芸人が英会話カフェの活用法を語る

  • 【画像】英会話教室 M高史・カフェ利用法

 公務員ランナーとして知られる川内優輝選手のものまねでも有名になった話題の芸人、M高史。2015年に東京マラソンウィーク宣伝部長に就任したことを機に、参加者の約6分の1を占める海外からのランナーともしっかり交流したい、との思いが強まったという。限られた期間で英語を習得するために英会話カフェを活用した彼に、その上手な利用法を聞いた。

英会話カフェでリアルな会話を学ぶ

――英会話カフェで英語を身につけたそうですが、どのように利用していたのですか?
僕が通っていたカフェは、月額で何度でも、何時間でもいられるところだったんです。オフの日は、それこそお尻が痛くなるぐらい、ずっとお店にいたこともあります(笑)。
――基本的には、雑談する場所ですよね。
そうです。いくつかテーブルがあって、空いている場所に座って雑談する。人が多かったり少なかったりと、時間によって差はありましたが、3カ月間は継続的にカフェに通いました。
――英会話カフェのメリット・デメリットというのは?
メリットは、何時間でも好きなだけいられる点と、勉強というより楽しみながらリアルな会話でコミュニケーションを取れる点ですね。デメリットを挙げるとすれば、フリーな形式なので、自分のレベルに関係なく、容赦なくどんどん会話が進んでしまうことかな。最近だと、初心者用のテーブルが用意されているケースもあるのですが、基本は着席したら、後はその場の流れに身を任せることになる。優しい先生や気配りしてくれるお客さんが一緒ならいいのですが、そうじゃない場合は、会話についていけないこともあります。僕の経験では、同じテーブルで一部の人たちが株や自動車の輸入の話で盛り上がっていて、こちらが入るスキもないくらいのスピードで会話が進んでいたことがありました。僕も含めて、他のお客さんはみんな、ポカーンとしていましたね(笑)。
――いくつかの英会話カフェを見て回ったのですか?
最初の頃は、5〜8カ所ぐらい行っていました。会話の内容が偏らないように、なるべくいろんな場所を経験しておきたかったのですが、そうなると出費がかさむんですよね。予算を考えると、マンスリー形式のカフェ1カ所に絞った方が費用はかかりません。よく使う電車の沿線上など、通いやすい環境も大事ですね。
――カフェには、何人ぐらいで集まるのでしょうか?
平日の昼間で人が少ないときだと、ネイティブの方とマンツーマンになることもあります。多いときは、12〜13人の場合もありました。

会話は “ノリ”と“慣れ”が大切

――雑談ということは、積極的に会話の中に入っていく姿勢が大事ですね。
それも先生次第、あるいは参加者次第だったりします。まだ話していない人に話す順番をパス回してくれる人がいるかどうか。若くて可愛い女の子とばかり話したがるような、わかりやすい先生もいましたから(笑)。初めて訪れた人が何を話していいのかわからずオロオロしているという光景も、何度か目にしました。僕も、慣れてきてからは「自分が英語で話したい」という気持ちでイッパイイッパイだったのですが、ある先生から「高史は勉強熱心でいいけれど、自分よりも慣れていない人のサポートをする意識があれば、さらにレベルアップできるよ」と言われたんです。それからは僕も周りを見て、会話を盛り上げられるようにいろいろな人に話題を振るようになりました。その姿勢は、仕事や実生活でも役立っていますね。
――英会話カフェは、ある程度英語を話せる人ばかりが集まっているのでは?
常連の参加者が多い英会話カフェもあれば、初心者用のテーブルを設けているところもあります。いきなり会話の中に入っていくと、単語や文章の組み立て方がわからないから、そんなにスラスラと話せませんよね。でも、会話のキャッチボールとして、まずは知っている単語をつなげて、なんとか伝えるしかない。僕も、“船酔い”という言葉がすぐに出てこなくて、「オーシャン、シップ、オェ〜」って、身振り手振りでやったりしていました(笑)。それでも、会話のキャッチボールは成立するんですよ。最初はスマートでなくてもいい。英会話は、とにかく“ノリ”と“慣れ”が大事ですからね。自分が知っている単語をつないで、身振り手振りで表現して、とにかくノリでもいいから、ネイティブの人と会話のキャッチボールに慣れることが先決。耳が慣れてくれば、少しずつ長い会話を話せるようになります。

英語を話す環境に身を置くことが大事

――英語に慣れていないから、会話の中に入れない。緊張してしまって、英会話カフェの雰囲気になじめないのでは……といった不安は、どのように解消したらよいでしょうか?
まずは、初心者向けのイベントやテーブルのあるカフェを選ぶこと。英会話のキャッチボールに慣れるまでは、たとえ心がへこむようなことがあっても、とにかく通い続ける環境を作ってしまいましょう。例えば、最初にマンスリー制度のあるカフェに1カ月分、申し込んでしまうとか。1回で終わりにしない環境をあえて自分で作るのも、一つの手段だと思います。それから、心身ともに元気なときに行くほうがいいですね(笑)。外国語を理解する際には脳をフル回転させますから、特に緊張しがちな最初のうちは、心がへこまないように元気なときに行く方がいいです。
――最後に、英会話カフェを利用しながらモチベーションを保つ秘訣を教えてください!
何時間も同じことをしていると、脳は必ず飽きてしまいます。英会話カフェで集中して話した後は、英語の音楽を聴いてみるとか、単語帳を眺めてみるとか、家では英語の文章を音読するとか、別のことをした方がいいですね。いくつかの方法を用意して、行動をチェンジし、脳内の英語のチャンネルを変えるんです。使う脳の場所が変わりつつ、英語の勉強を続行できます。それらのチャンネルをうまく変えながら、脳が飽きないような工夫をしてみてください。
【文/根岸聖子 校閲/田仲典子(株式会社ぷれす)】
Profile
えむ・たかし。1984年9月28日生まれ。駒澤大学(陸上競技部OB)、福祉の仕事を経て、2011年よりものまね芸人として活躍。公務員ランナーとして知られる川内優輝選手のものまねで注目を集める。元陸上競技部員という経歴を生かし、東京マラソン2017チャリティ・アンバサダー、東京マラソンウィーク宣伝部長(2015、2016、2017)、北海度マラソンアンバサダー、かすみがうらマラソン大学ランニングゼミ講師、ジャパン駅伝ツアーPRアンバサダー、会津若松市鶴ケ城ハーフマラソン大会PR大使(第25回、第26回、第27回)、メダリストアンバサダー(親善大使)も務める。赤ちゃんから高齢者の方まで、国境を超えてグローバルに「笑顔・元気・健康」を届けられるようなエンターテイナーを目指し、独自で考案した英会話とラン(走る)のコラボイベントRunglish(ラングリッシュ)を主宰するなど、精力的に活動している。