こうすれば挫折しない 利用者が語る英会話アプリ活用法

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 英語力を上げたいと思っている人にとって、英語学習アプリは、手軽さ、コスト、時間の有効利用などの点から考えてもとても便利。その一方で、学習を強制されることがないため、アプリをダウンロードしたものの、挫折してしまうことも多いというのが実情。手軽なアプリでの英語学習を、挫折することなく続けているという20代から40代の男女に取材をしたところ、共通点が見えてきた。

共通点1 「アプリは使うタイミングを決めて習慣化している」

 「通勤時間に」(40代女性)、「寝る前に」(20代女性)、「外国の人と会ったあと、帰りの電車で」(40代男性)、そのほか「休日や昼休みの食後の残り時間に」と、使う頻度とタイミングは人によってさまざま。しかし、スタート時点から「毎日必ずやらねば」と自分に負荷をかけ過ぎず、自分のライフスタイルに合わせたタイミングで使っている。「気が向いたときに」と口では言っていても、詳しく話を聞いていくと、結局いつも使うタイミングが決まっている人が多い。「これの前に」「これの後に」「これをするときに」……と習慣化させることで、挫折を避けることができそうだ。ちなみに、人は寝ている間に脳内で必要なものと不要なものを仕分けして、必要なものを定着させるというので、「寝る前」の学習は、効率よく記憶したいという人には◎

共通点2 「1回10〜15分程度。飽きる前にやめる」

 「せっかくアプリを落としたのだから、今度こそ本気で頑張るぞ」と気合いを入れて英語学習を始める人も多いだろう。でも、こういう人こそ挫折しがち。今回取材した人には、海外留学を目指す人から英語学習の初心者までいたけれど、どのレベルの人にも共通していたのが、学習時間が1回につきたった10〜15分程度という点。そのくらいが“辛い”と思わない程度がちょうどよい時間なのだとか。「疲れているときは短い時間で切り上げる」(40代女性)「飽きるまでやらない」という声も少なくなかった。無意識に“辛い”と認識させないことが、挫折回避のポイントのようだ。

共通点3 「自分の目的に合ったアプリを使う」

 そもそも、英語を学習する目的は何か?目標が明確でないとモチベーションは続かない。「2020年の東京でのオリンピックのときにボランティアをしたい」という40代女性は、リスニングとスピーキングの両方を身に付けたいとのこと。その実力をTOEICの点数で確認しようと、TOEIC対策の勉強をするアプリを使用中。TOEIC高得点取得の人たちが愛用していたアプリを調査した結果、「TED」(TED Conferences LLC.)〈無料〉と「NHKラジオ らじる★らじる」(NHK、JAPAN BROADCASTING CORP.)の2本に絞ったという。「英語の勉強がずっと苦手で逃げてきた」という30代男性は、楽しみながら海外サイトの内容を把握できるくらい語彙力を高めたいということで、ゲーム感覚で使える「英単語パズル キクタンFree」(アルク、ALC PRESS INC.)や「ペラペラ英会話|フレーズで丸暗記する無料の英会話クイズ」(HANAUTA_)といった、いずれも無料のアプリを愛用。「英語の苦手意識を克服したい」という30代男性は、無料の「英会話 英語 リスニング - スタディサプリENGLISH」(Recruit Holdings Co.,Ltd.)で中学英語レベルからやり直し、自信がついてきたという。アメリカの大学に通う20代女性は、「帰国中にも英語に触れる生活を続けたい」ということで「TED」の講義を聞いているそう。

 このように目的が明確なら、選ぶアプリはおのずと決まってくる。自分に合うものを選ぶことこそ、モチベーションを下げずに続けるための重要な要素だといえよう。

 全体的には、アプリで英語学習をしたいなら、「絶対覚えるぞ!」よりも「続けることで耳や目を英語で慣れさせよう」くらいの感覚で取り組むのが一番。「さぁ、勉強するぞ!」ではなく「今日はどんな内容だろう?」くらいの気軽さでアプリをタップして、英語学習を“つかの間の楽しみ”にすること。無理し過ぎないことで、継続での力量アップが約束されるだろう。
【文/秋葉樹代子 校閲/磯崎恵一(株式会社ぷれす)】