買い物で失敗しない“お会計”英会話

 “$20.25”は英語で? 海外旅行でのよくあるトラブルのひとつが、両替や貨幣価値の変換などのマネー問題。また、同じ金額でも丁寧な表現からカジュアルなもので、特殊な言い回しがあったりして、混乱しがちですね。まずはコインの種類を理解しましょう。
  • 【画像】海外のお金のイメージ

 海外旅行でのよくあるトラブルのひとつに、両替や貨幣価値の変換などのマネー問題があります。特に英会話では特殊な言い回しが多いので混乱しがちです。でも、その国で快適に過ごすためにも、頑張ってマネートラブルを克服しましょう。そうすれば自ずとその国の文化がより深く理解でき、語学レベルもアップすることでしょう。まずはコインの種類から見てみましょう。
<<ドルの場合>>
 1cent(penny)/5cent(nickel)/10cent(dime)/25cent(quarter)の4種類が基本の硬貨となります。50セント硬貨や1ドル硬貨などもあるのですが、ほとんど市場に出回っていません。一番良く使われるのが、1cent(penny)と25cent(quarter)です。

 例えばショッピングでのお会計のとき、レジのキャッシャーから“Do you have one more penny?”と聞かれることがあります。「あと1セントない?」と聞かれているわけです。
 お会計の合計が「$20.25」だったとします。その場合、英語では4通りもの言い方があるのです。それが以下の4つのフレーズになります。

(1)twenty dollar and twenty-five cents
(2)twenty dollar twenty-five
(3)twenty twenty-five
(4)twenty and a quarter

 (1)がいちばん丁寧な言い方で、(2)→(3)→(4)へとカジュアルな英語表現になります。25セントは“quarter”と呼ばれることがあり、(4)のように発音することもあります。通常は(3)の言い方が用いられますが、これは“○○dollar(s)and ○○cent(s)”という表現が元になっています。14ドル45セントなら“fourteen forty-five”。ややこしいですよね(笑)

■英会話のコツ1 “dollar”は口語で“buck”という表現も

 口語では“dollar”のことは大抵“buck”と呼ばれます。これはその昔、白人とネイティブ・アメリカンの間で物々交換が行われていたとき、雄鹿(buck)の皮(buck skin)が1ドルとして扱われていて、その際に1ドルを“buck”と呼んでいたことに由来します。

 この“buck(s)”、海外では本当によく聞きます。例えば“How much was that?”(それいくらだった?)と聞かれたとき、“Oh, just 10 bucks!”(たった10ドルだったよ!)のように答えます。ドルよりもbuck(s)のほうが良く使われますので、是非覚えておいてください。
 
 ではお支払いに関する英会話の会話例を見てみましょう。

〜お会計with a friend〜
「Can I have check, please?」/「Bill (Check), please」(レストランで)
「How much is this?」(ショッピングなどで)

(お会計をお願いします)

Casher「Here is your bill. Do you want to pay together or separately?」
(御一緒に払われますか?それとも別々に払われますか?)

(A)「Separately, please.」
(別々にお願いします)

Casher 「So, here is your bill. 28 and 50.」
(ではこちらがお会計になります。28ドル50セントです)

(A)「Oops, I forgot cash! Hey,can I borrow the money from you?
(…っと、しまった、現金を忘れた! (傍らの友達に)ねぇ、ちょっとお金借りてもいい?)

(B)「Of course, how much you need?」
(いいよ、いくら必要なの?)

(A)「Maybe, 30 bucks? Thank you! I’ll pay you a drink next time.
(30ドルくらいかな? 恩に着るよ! つぎ、一杯おごるわ)


Casher「Ah, sorry, do you have 2 quarters?」
(あ、すみません。25セントを2枚お持ちではないですか?)

(A)「Yeah, I think so. Here it is」
(たぶんあります。はい、どうぞ)

(B)「Can Ipay by my credit card?」
(僕はクレジットカードで払ってもいいですか?)

Casher「Some of them are not available, so let me try your card」
(いくつか御使用になれませんが、ちょっと通してみますね)

Casher「Umm…, I’m afraid you cannot use this card in this restaurant」
(うーん、ここではこのカードが使えないようです)

(B)「No problem, I’ll pay in cash」
(大丈夫です。現金で払います)

■英会話のコツ2 “Can I borrow ○○ from you?”

 “Can I borrow ○○ from you?”(○○を借りてもよい?)は丸覚え鉄板英会話フレーズです。“a pen”や“money”、“an umbrella”などが入ります。“Do you want to pay together or separately?”はカジュアルな店でたまに聞かれます。

 レジから聞かれなくても、割り勘にしたいときは“Can I pay separately?”と言います(が、あまりオススメしません。ここは君が払ったけど、次は俺が払うね、のように店ごとで会計を担当したほうがスマート)。借りを作った場合に“I’ll pay(get) you a drink!”(一杯、オゴる!)はThank you のあとにつづけて言いたいひと言。別バージョンの謝意として、覚えておいて損はないひと言英会話です。
 今回会話例に出てきた“Pay”についての用法をおさらいします。クレジットカードは“pay by credit card”のように“by”を使います。“by”は手段を表す前置詞なので、クレジットカードは“by”になります。“pay in cash“(現金で)、“pay in check”(小切手・トラベラーズチェックで)、“pay in advance”(前払いで)などのように“in”が使われるときは物質的なものが来ます。あまり深く考えると混乱するので、とりあえずクレジットカードは“by”だと覚えておきましょう。


ライティング/鮓谷裕美子(Yumiko Sushitani)
編集プロダクションverbライター。 元NIKITA編集部員。上智大学英文科卒。国際恋愛派のコラムニスト。ezweb、yahooケータイ公式サイト「セクシー英会話術」を運営。
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