Q.英検やTOEIC、TOEFL以外で英語力をはかれる英語検定はありますか?
就職や転職活動の際に、英語力を客観的に証明する指標が必要になります。現在、日本では、英検やTOEIC、TOEFLが主流となっていますが、英語の検定試験にはさまざまな種類があり、日本で行われている公的・民間の検定試験だけでも60種類以上になります。
そのなかから、国際的な指標になる英語の検定試験を含めいくつか紹介します。
●IELTS
ブリティッシュ・カウンシル等が協同運営し、日本英語検定協会が日本国内の実施・運営をしている。イギリス、オーストラリア、カナダへの留学や研修、英語圏への移住申請のための英語力を証明するテスト。
アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2つのテストがある。世界で220万人が受験。135ヶ国、合計9000の機関に認定されている。
●ケンブリッジ大学英語検定(ケンブリッジ英検)
英国ケンブリッジ大学が実施している英語検定。130ヶ国以上で実施され年間300万人以上が受検している。5段階のメイン・スイート試験(KET/PET/FCE/CAE/CPE)があり、CPEが最上級。
メイン・スイートの合格証明書は生涯に渡って有効とされるほど、世界標準の英語力の証明として、国際的に通用する。
●国際英検G-TELP
アメリカ・カリフォルニア州にあるITSC(International Testing Service Center)による開発・制作。日本では、グローバルキャストが実施・運営を行っている。英語を母国語としない人たちの実用的な英語の熟達度を測るための英語試験。
TOEICスコア400点以下の人や、自分の英語がどの程度通用するのか測りたい人におすすめのテスト。スコアレポートでは、3つのセクション(グラマー、リスニング、リーディング&ボキャブラリー)のなかで、どれだけ正解したかがパーセンテージで示されるので、苦手分野を把握できる。
●国際連合公用語・英語検定試験(国連英検)
外務省の外郭団体である日本国際連合協会が主催する英語検定試験。国連の理念に基づき、真に役立つグローバル・コミュニケーション能力の育成を目標としている。多くの大学で推薦入試・編入試験の評価資格として認められている。
特A級からE級までの全部6つの級がある。特A級は成績優秀者に外務大臣賞が授与され、外務省国際機関人事センターが実施するアソシエート・エキスパート(AE or JPO)等、海外派遣候補者選考試験において、語学審査対象としてレベル認定されている。
※各試験は申し込む前に各公式サイトで必ず詳細を確認してください。
日本英語検定協会が基礎開発し、教育測定研究所(旺文社グループ)が開発・運営している英語コミュニケーション能力判定テスト「CASEC」や、ベネッセとベルリッツが共同開発したオンラインテスト「GTEC」などもあります。どのような英語力を測りたいのか、目的にあわせて選びましょう。
>TOEICの対策本は何を選べばいいですか?
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。