Q.小学校で英語が必修教科になったら、英会話スクールは必須ですか?
まず小学校で英語が正式教科になることについてですが、現在、公立小学校では小学5年生から「外国語活動」として英語学習を開始していますが、文部科学省は、それを小学3年生からに前倒しして、小学5年生からは正式教科として成績評価も導入する方針を固めました。2020年までの実施を目指しています。
小学校での英語授業導入の目的(必要性)として以下の3点(要約)が挙げられています。
【その1】
グローバル化が急速に進展する中で、子供たちの将来の職業的・社会的な環境を考えると、外国語、特に英語によるコミュニケーション能力は、様々な場面で必要とされることが想定され、今まで以上に、その能力の向上が課題となっている。
【その2】
英語教育を通じて育成すべき資質・能力を明確化し、これらの資質・能力についての達成状況を明確化するための小・中・高を通じて一貫した目標を設定するとともに、学校として、英語の授業以外でも英語に触れる機会や環境を整えることが求められる。
【その3】
また、国際社会に生きる日本人として、日本人のアイデンティティを育成するため、我が国の歴史・伝統文化等に関する学習の一層の充実が必要である。
実際、文部科学省の発表を受けて、英会話スクールに子どもを通わせる保護者の方も増えているようです。ただ、親がどれだけ熱心でも、クラスの友達が英会話スクールに通っていても、子どもにとって興味がなければ英語学習は長続きしません。まずは子どもが英語に興味を抱くように、好きなキャラクターの映画やアニメを英語で見る、親が英語の絵本の読み聞かせをする、など英語を身近な言語だと感じられる環境作りをしましょう。
映画のDVDの2ヶ国語版はもちろん、スカパーやケーブルテレビのディズニー・チャンネル、ディズニーXD、カートゥーンネットワークなどでは子どもが大好きなアニメが2ヶ国語で視聴できる番組が数多く放送されています。音声を英語にして、字幕を日本語にするなど工夫次第で英語環境を作ることができますよ。
>今後、日本の英語教育はどうなるのでしょうか?
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。