Q.TOEICを受ける意味は何ですか?
TOEICテストは企業、官公庁、学校等で約3400の団体が採用しており、TOEICプログラムの活用がさらに拡大しています。
英語力を測る指標のひとつとしてTOEICスコアを参考にしている日本企業は多く、スコアが高ければ昇進・昇給につながることもあります。2013年に実施された「上場企業における英語活用実態調査」報告書によると、海外出張者選抜や海外赴任者選抜にTOEICテストを利用している企業は約3割。同スコアを異動や昇進、昇格の要件にしている企業は15.8%でした。
学生の場合でもTOEICのスコアが高ければ有利になることがあります。たとえば、新卒者の就職活動ではエントリーシートを提出しますが、TOEICスコアが800点以上でなければエントリーさえ受け付けない企業もなかにはあります。このようなことから、日本の企業で働く人にとっては、TOEICテストを受ける意味はあるでしょう。
もちろん、昇進・昇格のためだけではなく、TOEIC受験のために学習することにも意味はあります。たとえば、TOEICでは英語のビジネスメールの問題が出題されますが、学習していくなかで、実際に使える語句や表現を覚えることもできます。また、リスニングセクションのスコアアップのためにはリスニング力を鍛える必要があり、ビジネスシーンでのコミュニケーションに役立つこともあるでしょう。
基本となる文法や語法を理解しなければ高スコアは獲得できないので、地道な努力も必要になります。そういったことから、企業の採用では学習に対する姿勢も評価のひとつになっているのかもしれません。
TOEICは合否判定ではないため、スコアアップを目標として学習が進められます。努力した成果をスコアで確認することができるため、英語学習のモチベーションを維持することにもつながります。
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ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。