Q.TOEICで900点を超えるための勉強法はありますか?
TOEICスコアを100点アップするには、個人差もありますが200〜500時間の学習が必要だと言われています。
もちろん、この学習時間の幅は、現在自身が持っているスコアにもよります。具体的に、スコア400点から500点にアップするのに「250時間」、800点から900点にアップするために「500時間」が必要だとデータを出しているところもあります。この数字を参考に考えると、800点から900点を目指すためには、毎日2時間ずつTOEICの学習をしたとして約8ヶ月かかる計算になります。
TOEICスコア860点ではセミプロレベル、950点で初めてプロになるための本格的トレーニングを開始するレベルと位置づけられているので、それなりの学習時間が必要になります。
プロ向けのトレーニングには、同時通訳者になるための訓練のひとつでもある「スラッシュ・リーディング」というものがあります。TOEICで900点を超えるための具体的な訓練としてもおすすめです。
スラッシュ・リーディングは、文章の切れ目にスラッシュ(/)を書き込み、スラッシュ毎に意味を把握しながら、文章のはじめから順に日本語に訳していくもの。スラッシュ毎に訳してはいくが、文末では全体の意味を把握することも重要です。
スラッシュで区切るタイミングは、関係代名詞の前、前置詞の前、不定詞の前、コンマの後など意味の切れ目を目安にするといいでしょう。最後は(//)をいれて文末がわかるようにします。
(スラッシュ・リーディングの例)
I am happy to join / with you today / in what will go down in history / as the greatest demonstration for freedom / in the history of our nation.//
私は、参加できることをうれしく思います / 今日、皆さんとともに / 歴史に残ることになる(このデモ=集会に) / 自由を求める最も偉大なデモとして / 我が国の歴史のなかに //
(マーチン・ルーサー・キングのスピーチ「I Have A Dream」より)
スラッシュ・リーディングに慣れてくれば、スラッシュで区切る間隔を少しずつ長くしていきましょう。慣れてくると内容を理解しながら英文を読み進めるスピードが上がるので、900点超えにつながるでしょう。
スラッシュ・リーディングはリスニングにも有効です。構造的に聞くことで、知らない単語がでてきたとしても、単語の品詞や文章の構造、話の流れから全体の意味を推測できるようになります。
>TOEICを受ける意味は何ですか?
ライター、映像翻訳者(映画やドラマ、ドキュメンタリーの字幕翻訳・吹替翻訳)。英文科卒業。
小学校英語指導者資格取得。カナダ、アメリカ、オーストラリアで親子留学を経験。