2017年09月23日 11時00分
両親が話せなくても大丈夫 子どもが“英語好き”になるには
英語を話せない両親でも子どもに英語を体験させる方法を紹介する(写真はイメージ)
グローバル化が進む現代、日本には、欧米からだけでなく、アジア諸国からの旅行客やビジネス客も増え、親の世代が英語の勉強を始めた時代よりもずっと英語力が求められる時代になってきている。そんな中、自分は英語を話せないが子どもには英語を学んで欲しいと思う親も多いだろう。今回は英語を話せない両親でも子どもに英語を体験させるにはどのような方法があるか、紹介しよう。
【1】好きな映画のDVDを英語で見る
ディズニー映画など、まず初めに子どもたちが日本語で観て気に入った映画を、2回目以降は英語で観せるようにしてみよう。DVDによっては、日本語と英語で音声が入っているものがあるので、その場合は“英語の音声”、 また英語の字幕もつけてみよう。最初に日本語で内容を知っているので、英語になっても、それほど抵抗はないはずだ。また最近は、動画配信サービスでも音声言語と字幕言語の選択をすることができるので利用したい。
【2】英語の音楽を聴く、一緒に歌う
語学を習得するには、まず何よりも耳で聴き取れることが大事。話す力と聴く力というのは子どものときのほうが習得は早く、大人になってからでは難しい。車の中などでも邦楽ばかりを聴くのではなく、普段から洋楽をかけたりして英語の音楽を聴くのに慣れるようにしよう。また、動画共有サイトでは、子ども向けの英語で、童話に英語の歌詞が字幕になっているものもあるので活用したい。「子どもの歌 英語 歌詞」と検索すれば、たくさん見つかるのでオススメ。子どもと一緒に英語の歌を歌えば、親も気分転換になるので、一石二鳥だ。
【3】親も一緒に学ぶ
英語を話せないということでコンプレックスを持っている親も多い。そして、子どもだけは話せるようになってもらいたいと、高額な英語の教材を購入し、元をとらなければならない、と躍起になる人もいるだろう。でも、そんな親の姿を見て子どもはどう思うだろうか。押し付けられていると嫌な気分になるだけではないだろうか。それならば、親も一緒に勉強してみてはどうだろうか。「勉強しなさい」と一方的に押し付けるのでなく、親も英語に取り組んでいる姿を見せて共有すると、また少し違った家族の楽しい時間になるはずだ。また、夏休みなどの期間を利用して親子留学や家族での海外旅行など、一緒に英語を使う機会や目標をもつと、ともにやる気が出てくるだろう。
早期学習によって子どもが英語を嫌いになり、英語アレルギーのようになるのでは、かえって逆効果だ。たとえ両親が英語を話せないとしても、英語を学ぶことは楽しいものだ、英語を勉強していれば世界が広がるということを子どもたちに伝えていくことが、親として最低限できることではないだろうか。
(林 有紀)
スペイン・バルセロナ郊外在住。大学でスペイン現代史を専攻、在学中に1年間スペインに留学。大学卒業後、書店勤務と英語講師を経験した後バルセロナに移住。英語、スペイン語、カタルーニャ語、日本語の4ヶ国語を操る通訳&ライター。2児の母。趣味はサッカー観戦とぬか漬け。
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